フィンチャー監督、ゾンビ映画に興味アリ!『ワールド・ウォー Z』続編はスタジオ次第
ブラッド・ピットが主演を務めた2013年のゾンビ映画『ワールド・ウォー Z』の続編について、『セブン』『ファイト・クラブ』などブラッドとのタッグ作でも知られるデヴィッド・フィンチャーが、メガホンを取ることにかなりの興味を示していると The Hollywood Reporter が報じた。一方で、製作スタジオの米パラマウントは決断をためらっているという。
『ワールド・ウォー Z』はマックス・ブルックスの小説を原作に、人間を狂暴化させる未知のウイルスの感染源を突き止めるべく、ブラッド演じる元国連捜査官が世界各地を駆ける姿を描いたパニック大作。
1作目は『007/慰めの報酬』などのマーク・フォースター監督がメガホンを取り、続編では『インポッシブル』のフアン・アントニオ・バヨナ監督を起用。その後、バヨナ監督が『ジュラシック・ワールド』続編に引き抜かれてしまい、昨年の夏、プロデューサーも兼ねるブラッドが、過去に3度のタッグを組んでいるフィンチャー監督にまさかのゾンビ映画をオファーしたと報じられていた。
情報筋が The Hollywood Reporter に語ったところでは、フィンチャー監督はこのオファーについて「創造性の面でとても興味を持っている」とのこと。しかも、前作のおおよその製作費である1億9,000万ドル(約218億5,000万円・1ドル115円計算)を下回る予算で仕上げる心づもりだという。
ブラッドにとっては願ってもない話だが、米パラマウントCEOのブラッド・グレイがゴーサインを出すことをためらっているといい、情報筋は「フィンチャーは心からやりたがっている。後はパラマウント次第だ」と語っているという。『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』など名作をいくつも生み出しているフィンチャー監督だが、その作家性の強さがパニック大作をまかせることに不安を抱かせるのか? すでに前作の公開から4年が経過していることもあり、進捗が待たれる。(編集部・入倉功一)