リチャード・ギア、「トランプとの食事?ないね」質問を一蹴
第67回ベルリン国際映画祭
現地時間10日、第67回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に選出されている『ザ・ディナー(原題)/ The Dinner』のオーレン・ムーヴァーマン監督、出演のリチャード・ギア、スティーヴ・クーガン、ローラ・リニーが会見を行った。
本作は凝った料理を出す高級レストランでの会食でファミリークライシスを迎える一族を描いたもの。兄夫婦(リチャード&レベッカ・ホール)と弟夫婦(スティーヴ&ローラ)の過去も挟まれる。政治家の兄に対し弟は教師という設定で、戦争の悲惨を伝えようとする教師と生徒の間の温度差も垣間見える。
辛辣なイギリスのコメディアンでもあるスティーヴは「僕のキャラクターは怒りにとらわれているし、仕事もきつくて心の病を患っている。でも、あんなのはアメリカの大統領に比べれば軽い頭痛くらいにしか見えないね」と自身のキャラクターをおちょくり、笑いをとる。
すると会場からリチャードに向け、そのドナルド・トランプと会食することになったらという質問が飛び出す一幕も。リチャードは「僕はそこにはいないだろうな。招待されないよ」と一蹴。自分がホストであったらとなおも食い下がられると「よしてくれよ」と断ち切った。トランプ大統領との食事など考えたくもないようだった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
第67回ベルリン国際映画祭は19日まで開催