ライアン・レイノルズ、ジェイク・ギレンホール、真田広之!宇宙スリラーの各国キャスト集結
未知なる生命体の調査のために世界各国から集められた6人の宇宙飛行士たちが直面する恐怖を描いたSFスリラー映画『ライフ』(ダニエル・エスピノーサ監督)は、カナダのライアン・レイノルズ、アメリカのジェイク・ギレンホール、日本の真田広之と各国の主役級スターが勢ぞろいしたことでも話題だ。そのキャスト陣が撮影の合間に取材に応じ、自身の役柄を説明した。
撮影が行われたのは、ロンドン南西のヒースロー空港からさらに南に下ったシェパートン・スタジオ。世界中から集まった記者が待ち構える中、出番が済んだ順にキャストがユニフォーム姿のまま現れた。衣装は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などで2度オスカーを獲得しているジェニー・ビーヴァンの手になるものだ。
最初に登場したライアンは「ジェイクの契約には“最後に来る”とあるから」とジェイクをネタに軽いジョークで盛り上げる。そのジェイクも現れてメインキャストがそろうと、ライアンは「僕が演じるのはロイ・アダムスという宇宙の機械工で修理などをします」と説明。ジェイクが務めるのは医者のデヴィッド・ジョーダン役で「1年ほど前に亡くなった祖父が外科医だったので、それを参考に演じています」と明かした。
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のヒロイン役で鮮烈な印象を残したスウェーデンのレベッカ・ファーガソンは、病気をコントロールする専門家であるミランダ・ノース役、イギリスのアリヨン・バカレは、ライアン演じるロイの親友である細菌学者役だという。ロシアのオルガ・ディホヴィチナヤは「ゴロフキナという宇宙飛行士役です。生命体を見つけ、新しいことに対処せざるを得なくなります」とストーリーのとっかかりを匂わせた。
そして日本代表となった真田が演じるのは、ショウ・ムラカミという技術者。「もうすぐ子供が生まれるところです。もちろん妻は地球にいるのですが(笑)。この年にして初めての子供です。それで人生を振り返り、これで良かったのか考えたりもします」とコメントしており、内面の演技も期待できそうだ。
宇宙が舞台とあって、無重力状態を表現するため宙づりでの演技が多い。ジェイクは「ダニエル(・エスピノーサ監督)はとても繊細だ。動作専門のコーチがついたのだけれど、どう動くかだけでなく、キャラクターによってどう違うふうに動くかまで指導された」と宙づりの上に細部に至るまでの演技を要求されたと語る。精密に宇宙船が再現されたセットからも、その凝りようは一目瞭然だった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)
映画『ライフ』は7月8日より丸の内ピカデリーほか全国公開