『ウルヴァリン』新作に思わず涙!パトリック・スチュワートもプロフェッサーX引退決意固く
映画『X-MEN』シリーズでプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの老年期を演じてきた俳優のパトリック・スチュワートが、同シリーズの人気スピンオフ『ウルヴァリン』第3弾『LOGAN/ローガン』(日本公開6月1日)で同役を引退するとあらためて語った。EW.comが報じた。
【動画】老いてボロボロに…ヒュー・ジャックマン最後のウルヴァリン
主演のヒュー・ジャックマンがウルヴァリン役を卒業するということで話題を集めていた本作。かねてからパトリックも、同じタイミングで引退するかもしれないことをほのめかしていた。
『ウルヴァリン:SAMURAI』に続きジェームズ・マンゴールド監督がメガホンを取った本作は、現地時間17日に第67回ベルリン国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門でワールドプレミア上映された。ヒュー&マンゴールド監督とそろって同映画祭に出席したパトリックは、当時の様子について「1週間前の金曜の夜、ベルリンで僕たち3人はそろってこの映画を観たんだ。とても感動した。初めて観たとき以上に、ずっと感動していた。たぶんそれはこの2人が隣にいたからだろう」と語りだす。
「でも映画が終わって、これは自白になるけど、(ヒューが)あるとき手を差し伸べてきて、最後の数分間、僕の手を取ったんだ。そしたら彼は、(目から涙を拭う仕草をしながら)こうやっててさ。そして僕も、まったく同じことをしていると気が付いたんだ」といかに感極まっていたかを振り返る。「上映が終わってから、ステージに登壇することになっていたけど、エンドロールが終わるまで待たなくてはいけなくて。だからしばらくの間、席に座ったままだった。そのとき、この映画以上に素晴らしく、完璧で、繊細で、エモーショナルで、美しく、チャールズ・エグゼビアにさよならを告げる方法はあるんだろうかって悟ったんだ。そしてその晩、(ヒューに)こう言った。“僕もこれで終わりだ。すべて終わった”って」と新作の出来栄えに、引退の決意が固まったことを明かした。
本作は、これまでのシリーズとは一味違う重厚なトーンで“大人向けのウルヴァリン”とも評されている。今回のパトリックのエピソードからも、並々ならぬ完成度の高さがうかがえるが、それと同時に人気キャストがまた一人去っていくのかと思うと、ファンとしては寂しい限りだ。本作では、治癒能力を失ってもはや不死身の超人ではなくなったウルヴァリンが、老いてボロボロになりながらも、絶滅の危機に瀕したミュータントたちの唯一の希望となる少女を守ろうと、命を懸けた最後の戦いに身を投じる姿が描かれている。ヒューとパトリックの最後の雄姿をしっかり目に焼き付けたい一作になりそうだ。(編集部・石神恵美子)