『君の名は。』新海誠監督、史上初アニメ作品で最優秀脚本賞を受賞!
第40回日本アカデミー賞
第40回日本アカデミー賞授賞式が3日、グランドプリンスホテル新高輪で行われ、『君の名は。』の新海誠監督がアニメーション作品として史上初の最優秀脚本賞に輝いた。
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スタジオジブリの宮崎駿監督や、『バケモノの子』などの細田守監督に続く、日本アニメの次世代を担うと期待される新海監督。ち密な風景描写やミュージックビデオのようだと評されることも多い音楽を生かした演出と並び、新海監督の特徴と言える繊細な言葉の表現が評価につながったと言える。
ステージに登壇した新海監督は「最もいただけると思っていなかった賞でした」と率直な思いを明かし、「『君の名は。』はお客様に発見していただけた映画だったと思っています。ですが、やはり映像が美しい、音楽がすごいというふうに言われることがとても多く、脚本について言及していただくことが比較的少ない映画でした。ただ、やはり映画の根本は脚本にあると信じておりますので、そこを見ていただけたというのが本当に何よりもとてもうれしく思います」と語った。
同作は、見知らぬ者同士だった田舎町で生活している少女と東京に住む少年が、奇妙な夢を通じて導かれていく姿を描く物語。ボイスキャストは神木隆之介や上白石萌音、長澤まさみらが務め、音楽は人気ロックバンドのRADWIMPSが担当した。
ほか、同部門の優秀賞は中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』)、久松真一/瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』)、山田洋次/平松恵美子(『家族はつらいよ』)、李相日(『怒り』)が受賞した。(編集部・小山美咲)