宮野真守、つらかった子役時代を振り返る!声優の仕事に感謝
人気声優の宮野真守が8日、東京国際フォーラムで行われたアニメーション映画『SING/シング』のジャパンプレミアに出席した。つぶれかけた劇場を再生させるストーリーにちなみ「人生どん底だった経験」を尋ねられた宮野は「どん底というと語弊があるかもしれませんが、子役時代はエキストラが多く、砂利道を裸足で走らされたり、集合しても仕事がなく解散になったり、子供ながらにつらかったです」と発言し、場内を驚かせていた。
宮野のほか、主人公でコアラのバスター・ムーンの声を担当したウッチャンナンチャンの内村光良、大地真央(羊のナナ・ヌードルマン役)、スキマスイッチの大橋卓弥(ゴリラのジョニー役)、トレンディエンジェル 斎藤司(ブタのグンター役)、木村昴(カエルのリッキー役)、重本ことり・佐倉綾音(ウサギ役)、河口恭吾(キリンのダニエル役)、日本語版楽曲プロデューサーの蔦谷好位置、ユニバーサル・ピクチャーズのマイク・ノブロック社長も登壇した本イベント。
同じ質問に対して内村は「『お笑いスター誕生!!』でチャンピオンになった瞬間に番組が終わってしまい、営業回りが始まったのですが、商店街でビールケースに南原(清隆)と一緒に立って、じゃんけん大会をやったとき“消えるな”って思いました」と当時を振り返った。
しかし宮野が「18歳で声優のお仕事をいただき世界が広がった」と諦めずにチャレンジしたことにより今があることをしみじみ語ると、内村も大きなホールの壇上で客席を見渡し「このステージは15年前に(内村、キャイ~ンのウド鈴木、千秋と結成したユニット)ポケットビスケッツで立って以来ですね。まさか声優で戻ってくるなんて……」と感慨深い表情を浮かべていた。
またアニメ「ドラえもん」のジャイアンの声でも知られる木村は「父親がドイツ人で、ずっと向こうに住んでいたのですが7歳の時に日本にやってきました。その時、全く日本語が話せなかったのに公立小学校に入ってしまったので、本当に大変でした」と語ると「15歳からジャイアンの声をやらせていただいているのですが、ジャイアンが日本語を教えてくれたようなものです」と発言し、共演者の笑いを誘っていた。
本作は、『ミニオンズ』や『ペット』のイルミネーション・エンターテインメントによる新作アニメーション。動物だけが住む世界を舞台に、客足が遠のき、倒産寸前のオンボロ劇場が、起死回生のためにオーディションを開催し、輝かしい栄光を取り戻そうと奮闘する姿を描く。(磯部正和)
映画『SING/シング』は3月17日より全国公開