エマ・ワトソン主演『美女と野獣』ロシアでまさかの16禁に…なぜ?
エマ・ワトソンが主演を務めるディズニー実写版『美女と野獣』が、ファミリー映画でありながらロシアでは「16禁指定」で公開されることが明らかになった。The Guardian などが報じた。
同作については、悪役ガストン(ルーク・エヴァンス)の子分ル・フウ(ジョシュ・ギャッド)がゲイのキャラクターになったことが大きな話題になっていた。実際にはアニメーション版の描写とそれほど変わらないものの、メガホンを取ったビル・コンドン監督がゲイ向けの雑誌「Attitude」に「ル・フウはいつかガストンのようになりたいと思ったり、別の日にはガストンにキスしたいと思ったりしているんだ。彼は自分がどうしたいのかについて困惑している」「クライマックスでは、ディズニー映画においてまぎれもなくゲイ的な瞬間を迎えるね」と語ったことで、過剰反応を示す人々が出てきたのだ。
そしてロシアでは、与党・統一ロシアのビタリー・ミロノフ議員(過去にロシアでのコンサートでLGBTの人々への支援を訴えたレディー・ガガやマドンナにもかみついている)が実写版『美女と野獣』は未成年者に対する「同性愛プロパガンダ禁止法」に違反しているとして同作の公開中止を訴える事態に。結局、公開中止の措置は免れたものの、16歳未満の鑑賞を禁じる「R16+」の指定を受けることになってしまったという。(編集部・市川遥)
映画『美女と野獣』は4月21日より全国公開