『美女と野獣』ユアン・マクレガー版ルミエールは色男だけど「純真」!
ディズニー実写映画『美女と野獣』で燭台のルミエールを演じたスコットランド人俳優ユアン・マクレガーが同役にもたらしたものについて、ビル・コンドン監督が語った。
ルミエールは、野獣の城の給仕頭。魔法でろうそくの燭台にされてしまったものの色男ぶりは健在で、アニメーション版でも「ひとりぼっちの晩餐会(Be Our Guest)」を魅力たっぷりに歌い上げ、野獣の城で心細く思っていたベルを豪華なディナーでもてなし勇気づけていた。
実写版ではヒロイン・ベルをエマ・ワトソン、野獣をダン・スティーヴンスが演じているほか、野獣に仕える城の住人たちもユアンに加え、イアン・マッケラン(置時計の執事コグスワース役)、エマ・トンプソン(ポット夫人役)と豪華なキャストがそろっている。「皆が役柄に自分の個性を持ち込んでくれた」とキャスト陣に感謝したコンドン監督は、「ルミエールは“女好きでもてる男”とユアンとは話したけど、彼はそこに純真さときらめきを持ち込んでくれた。現代風にもなったね」とユアンの貢献についてコメント。
「ルミエールはクールな男で、チャーミングだから人々に愛されているんだ。それをユアンはフランス風ではなく、とてもスコットランド風にやった。彼の若さを使うのは素晴らしかったよ。少し年は取ったけど、ユアンには今でも20歳みたいなエネルギーがある」と彼の若々しさが役柄に反映されることになったと明かした。それだけにユアン版ルミエールの無邪気な色男ぶりは特筆すべきチャーミングさになっている。
コンドン監督によると、実写化するにあたって一番興奮したのは、そのルミエールによる「ひとりぼっちの晩餐会」のシーンだという。「あのシーンはイマジネーションに満ちているが、現実の世界に根差しているように感じさせる必要もあった。この映画で難しかった部分は、あのワンシーンに全て象徴されていると言っていいよ」と本作における挑戦を振り返った。(編集部・市川遥)
映画『美女と野獣』は4月21日より全国公開