浅野忠信、アジア版アカデミー賞で最優秀主演男優賞!史上初の快挙も達成
アジア版アカデミー賞といわれる「第11回アジア・フィルム・アワード」の授賞式が21日に香港で開催され、映画『淵に立つ』の浅野忠信が最優秀主演男優賞を受賞した。浅野は昨年にも映画『岸辺の旅』で最優秀助演男優賞を手にしており、同アワード俳優部門における2年連続受賞は史上初の快挙となる。
アジア・フィルム・アワードは2007年に始まったアジア映画を対象にした映画賞。今年は浅野のほか、日本勢は『シン・ゴジラ』のVFXプロデューサー・大屋哲男が最優秀視覚効果賞を受賞した。
栄冠に輝いた浅野は、「本当にありがとうございます。この場に戻れて光栄です。昨年は最優秀助演男優賞をいただきました。今年は本当に特別です(トロフィーを掲げて)。とても幸せです」と喜びのコメント。さらに「深田晃司監督に心からの感謝を申し上げたいです。監督には、多くのことを助けられました、また多くのことを教えていただきました。我々は本当に多くのディスカッションをしましたし、リハーサルも沢山して、私の役を築き上げることができました。だからこそ、この賞をいただくことができました!」とメガホンを取った深田監督への感謝をあらわにした。
『淵に立つ』は、ごく平凡な夫婦の前に突然ある男が現れたことにより、平穏だった日常に不協和音が響き始める様子を描き出す衝撃のヒューマンドラマ。浅野は、郊外で小さな金属加工工場を営む夫婦のもとに現れる出所したばかりの男を演じた。(編集部・小山美咲)
主な受賞結果は以下の通り
■最優秀作品賞
『アイ・アム・ノット・マダム・ボヴァリー(英題) / I am not Madame Bovary』(中国)
■最優秀主演男優賞
浅野忠信 『淵に立つ』(日本)
■最優秀主演女優賞
ファン・ビンビン 『アイ・アム・ノット・マダム・ボヴァリー(英題)』(中国)
■最優秀助演男優賞
ラム・シュー 『大樹は風を招く』(香港)