『エクスペンダブルズ』第4弾からスタローン離脱!
映画『エクスペンダブルズ』シリーズ第4弾から主演のシルヴェスター・スタローンが離脱したとDeadlineが報じた。スタローンは傭兵部隊エクスペンダブルズのリーダー、バーニー・ロスを演じてきただけでなく、脚本も担当。第1弾では監督も務めたシリーズの要となる存在だった。
原因は、制作会社ヌー・イメージ/ミレニアム・フィルムズのチーフであるアヴィ・ラーナーと脚本から監督、どのVFX(ビジュアル・エフェクツ)会社を使うかといった映画の質に関する点まで意見が合わなかったこと。スタローンはロッキーを再演した『クリード チャンプを継ぐ男』が絶賛されたことで自身に高いハードルを課すようになり、『エクスペンダブルズ』シリーズにおいて期待外れの続編をつくってしまうことを懸念。自身のキャリアで最高額となる2,000万ドル(約23億円・1ドル115円計算)以上という前払金も断ったという。
スタローンとラーナーはこれまで何度もやり合うも、じっくり話し合うことで問題を解決してきたそうだが、今回はもう「おしまい」だと複数の関係者が証言。ラーナーは「スライ(スタローンの愛称)との間に意見の相違はありますが、それはここ1年半以上にわたって存在してきたものです。95%は合意しているのですが、制作のある部分で合意できていないところがあるのです。わたしはこれでおしまいだなんて思いません。好きに書いてもらっていいですよ。でもわたしの意見では、まだ終わっていません」とDeadlineにコメントしている。
スタローンは昨年末に「これから次の『エクスペンダブルズ』のためのワークアウトを始める。素晴らしいものになると思う。ベストを尽くすつもりだ。いいアイデアがあるんだ。みんな何かこれまでとは違ったものを求めていると思うし、俺たちはそれをみんなに与えるつもりだ」とFacebookで意気込んでいた。それだけに、このまま離脱となってしまうのは悔やまれる。仮にスタローンなしで制作が進められることになった場合、ジェイソン・ステイサム、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー、ドルフ・ラングレンといったオールスターキャストをまた集結させることができるのかは不明だ。(編集部・市川遥)