スタッフ転落死で「進撃の巨人」舞台中止
東京ディズニーリゾート内にある舞浜アンフィシアターで10日、舞台版「進撃の巨人」で使用を検討していたワイヤーの稼働装置の点検作業中に落下事故が発生し、アクロバット監督の吉野和剛さんが亡くなった。これを受けて13日、公演の中止が公式サイトで発表された。
原因については現在確認中で詳細は不明だが、「事故原因の解明のため警察の捜査に全面的に協力してまいります」とのこと。世界的な活躍をしてきた吉野さんは本公演においてアクロバット監督だけでなく、パフォーマーのコーディネートや出演も務めるなどアクション演出全般の要であり、公演の実施について慎重に検討を重ねた結果「これから公演までの期間で、今の体制で公演を行うことが難しい」という判断となり、公演中止を決めたという。「お客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。お詫び申し上げます」と謝罪した。
チケットの払い戻しは21日から行われ、払い戻しの方法も同日公式サイトに掲示されるという。主催者は「最後にあらためて、亡くなられた吉野和剛さんのご冥福を心よりお祈りいたします」とつづっている。
「ライブ・インパクト『進撃の巨人』」は、諫山創の人気漫画「進撃の巨人」初となる舞台版で、キャストは総勢150名を超える破格のスケールの公演となる予定だった。(朝倉健人)