佐藤健、熊本への熱い思い「何かできないか」
俳優の佐藤健が、熊本地震・本震から1年を迎えた16日、自著「るろうにほん 熊本へ」の発売記念会見を、都内の肥後細川庭園 松聲閣(しょうせいかく)で開催。佐藤は「震災後、自分に何かできることはないかと考え、(この本が)熊本に足を運ぶきっかけになったらいい」と出版の意図を語り「復興支援したいけど、何をしていいかわからないという人がいたら、これを手に熊本の旅をしてみてください」と力強くPR。会見後には、熊本名物のだご汁を報道陣に振る舞った。
佐藤健「自分に何かできないか」熊本への熱い思いを披露 画像ギャラリー
本書は、熊本の観光復興に役立てたいと佐藤が企画し、昨年夏、熊本県内の各所を回って撮影。グルメスポットや観光名所など、熊本の魅力を紹介するほか、佐藤自らさまざまな人々に会い、被災後の思いなどを聞いた。地震直後の熊本城や阿蘇神社の写真も収められ、震災の記録・記憶としても貴重な資料になっている。本書の売り上げの一部は、熊本の地元自治体に寄付される。
埼玉出身の佐藤にとって、主演映画「るろうに剣心」シリーズの撮影で、芝居小屋・八千代座(山鹿市)など訪れたのが、熊本との縁のきっかけだったという。震災直後には、炊出しも手伝い、地元の人たちから「自粛ムードで観光客の数が減ってしまったのが悩みと聞かされて、熊本の素敵なところを紹介したいと(本書を)思いついた」と話す。
本書のロケで熊本を訪れた際「より深く、地元のみなさんの熊本愛を体感できて、本当に感激したし、もっともっと愛情が持てる場所になった」と、熱っぽく振り返った佐藤は、「『るろうに剣心』の時から、くまモンとはマブダチです」とも打ち明け「くまモンは、よく見ると目が怖くて、キャラクター的なギャップが余計に可愛い」とその魅力を分析。一同を笑わせた。
最後に、佐藤は「この本は、素敵なところだなと思ったら、すぐに行ってみる旅のキッカケにしてほしい。ガイドブックに出ていないような特別なスポットも載っています。たくさんの人に足を運んでもらいたいです」と語り「自分もまだプライベートでは、熊本に行ったことがないので、今度ぜひ行きたいですね」と、自身の思いを吐露していた。(取材/岸田智)
佐藤健「るろうにほん 熊本へ」はワニブックスより発売 価格:1,600円(税抜)