久保田利伸、パーティーは苦手だった…NY生活の思い出明かす
シンガーソングライターの久保田利伸(54)が19日、都内で行われたNetflixの海外ドラマ「ゲットダウン」のスペシャルトークショーに出席。本作の舞台にもなったニューヨークで過ごした日々や、自身の若き日の思い出を懐かしそうに振り返った。
バズ・ラーマン監督の初のドラマシリーズで、1970年代後半のニューヨークを舞台に、ヒップホップをはじめとする“新たなダンスムーヴメント”の誕生の瞬間を5人のティーンエイジャーたちの成長を通して描く本ドラマ。昨年デビュー30周年を迎えた久保田は、本作の舞台であるニューヨークを拠点に活動していた期間があり、劇中の登場人物たちとも同年代だ。
「なんといってもタイトルがいい。『ゲットダウン』。僕の好きなものばかりが映画に出てくる。ヒップホップ、ブレイクダンス、ラップも出てくる。その時代にリアルタイムで僕がそこにいるような、同じ時間をシェアしているような感じがして観ていて興奮しました」と笑顔を見せる。
久保田自身、都内のディスコで過ごした青春時代を振り返ると、「まだ人が『クラブ』なんて呼ばなかったころ。30年以上前かな。当時は毎週一回、必ずディスコに行っていました。帰りたくなかったし、踊っているのも楽しい。かかっているのも好きな音楽ばかり。いろんな出会いもあったな」としみじみ。
ドラマの舞台となるニューヨークは久保田にとって、過去・現在と過ごしてきた場所。特に1980年代にアポロシアター、スパニッシュハーレム、ブロンクスなど過ごした日々を振り返ると、危険な体験談などをユーモアたっぷりに紹介。「『ニューヨークが好きだ、そこから生まれた音楽が好きだ』というのが心のど真ん中にあったので、僕は(危険な場所も)平気だった。そういう気持ちを持って人と接していたのでどこへ行っても(現地の人が)ウェルカムと迎えてくれた」とコメントする。
これからニューヨークを目指す若者へも「勇気や覚悟がなければ、なかなか大変だと思いますが、まず、行くっていうことだけでもOK。いろんな人とコミュニケーションをとることが大切」とメッセージ。「NYとLAは特にパーティーがいっぱいあるんです。そういう場所を見つけては出かけていくのもいいかもしれないです」と述べるも、「でも僕はそれが嫌いで……」と自虐も。「新しい人に会って話すみたいな社交が嫌いで。面倒くさくて。そういう場所に行っていればもっとやりやすかったんだろうなと思うこともあります」と感慨深げに話していた。(取材・文:名鹿祥史)
ドラマ「ゲットダウン」はNetflixで配信中