ジェームズ・マカヴォイ、日本映画出演に色気!
俳優のジェームズ・マカヴォイが26日、都内で行われた映画『スプリット』来日記念イベントにM・ナイト・シャマラン監督と出席。『ウォンテッド』(2008)以来9年ぶり2度目の来日を果たし、本作イベントで日本のファンとの交流をはかったマカヴォイは、「良い脚本があればもちろん日本に行くよ。悩む余地はないね」と日本映画出演への色気も見せた。
「前回の滞在は24時間しかなかったけど、今回は1週間近くいられる」と話すマカヴォイは、「その土地を知るには観光地に行くのもいいけど、人々と会うことが大切だと思っているので、今回は本物の東京の人たちとお話しできて、素晴らしい体験をしています」と笑顔。一方、自身曰く「7回目の来日」というシャマラン監督は、「映画が日本で公開されることが一番の喜び」だそうで、「日本の文化や映画界とは心のコネクションを感じていて、本作でも前回来た時に生まれたアイデアを取り入れているんだ。いろんなアイデアを得るためにも、もっと日本に来なければいけないのかもね」と笑った。
本作は、マカヴォイ演じる23+1もの人格を持つ解離性同一性障害の男と、彼に誘拐された女子高生3人の密室での攻防を描いたスリラーで、全米では3週連続1位を記録した話題作。劇中、主に9人格を演じたこともあって「役づくりの準備は9倍だった」と苦労をのぞかせるマカヴォイは、「普通、人格は幼少時代から形成されるから、その人の過去や歴史が関わってくるけど、今回の解離性同一障害のケヴィンの人格は、どういう目的や役割を持って形成されたか? が重要なので、それらを考えての役へのアプローチは今までと異なっていて、とても面白かったよ」と充実した表情も見せた。
また、女性や少年も含めて24人格に挑戦しているが、一番楽しく演じられたのは「9歳の無邪気な少年ヘドウィグ」だったようで、「純粋でナイーブだからこそ怖さを感じるキャラでもあったし、観客は心地悪さを感じたんじゃないかな」とニヤリ。さらに、一番難しかったのは「最後の方に出てくる男」と明かすと、「悪い奴でありながら幸福感に満ちているよね」と独特の役柄を説明した。
この日は、お笑いコンビ・品川庄司(品川祐、庄司智春)、女優の高橋ひかるも特別ゲストとして登場。庄司はお決まりの「ミキティー!」ネタを「マカヴォーイ!」に変えて叫んだり、自慢の筋肉も披露して、マカヴォイを笑わせていた。(取材/錦怜那)
映画『スプリット』は5月12日より全国公開