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劇団EXILEからたたき上げの苦労人!異色のEXILE魂

現代の侍、EXILE魂!
現代の侍、EXILE魂! - 写真: 金井尭子

 EXILE HIRO がプロデュースを手掛けた本格時代劇『たたら侍』で主演を務めた青柳翔が、撮影現場で失敗してしまったことや、歌手を目指して北海道から上京した当時の思い出を振り返った。

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 戦国時代の奥出雲の村で育ち、村を守るために侍を目指す青年・伍介を演じた青柳は、「伍介はいわゆるスーパーヒーローではなく、失敗と挫折を経験し、周りの人を傷つけてしまい、そこから一歩を踏み出す男です」と難しいと同時にやりがいのある役柄について語った。そして、自分自身も伍介のように、「思いが強すぎて失敗することがある」と告白。「作品を作っていると、自分の思いが強くなってしまうときがあるんです。演技や動きについて監督やスタッフと話すときに、『あ、言い方が良くなかったかな』と誤解させてしまったかもしれないと感じたことがありました」と苦笑いし、「でも、みんなが意見を言い合ってアドバイスもいただけて、本当にチームワークの良い撮影現場でした」と満足げに言い切った。

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 今や劇団EXILEを代表する人気俳優の青柳。しかし、もとはボーカル志望で2006年に「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION」に参加、結果として合格には至らなかったのだが、スタッフから俳優としての才能を見いだされたという逸話の持ち主でもある。そんな彼の“故郷の北海道から歌手になりたくて上京した”という経緯も、“侍になるために村を出た伍介”と重なる。「東京に出てくるときは仕事もなかったですし、すごく不安はありました。でも、この世界でやっていくつもりでバイトをしながらボーカルのレッスンをしていました」。その熱い思いが実を結び、昨年10月にシングル「泣いたロザリオ」で歌手デビュー。主役を務めた本作は、第40回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門で最優秀芸術賞を受賞した。

 「賞をいただけて本当にうれしいです。守るべき伝統や相手を思いやる気持ちなど、日本の美しい心を評価してもらえたような気がします」と受賞の喜びを語った。さらに、本作について、「何か月もかけて出雲の山奥にオープンセットを作って、景色、現象、天候、すべてにこだわって撮影して。監督をはじめスタッフが一丸となって作った作品」だと明かし、この作品に関われたことの喜びをかみしめた。(取材・文:斉藤由紀子)

映画『たたら侍』は全国公開中

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