ヒュー・ジャックマン、ウルヴァリン終え涙…最終作クランクアップの瞬間
俳優のヒュー・ジャックマンが17年にわたり演じてきた人気ヒーロー、ウルヴァリンの最後の戦いを描く映画『LOGAN/ローガン』から、クランクアップを迎えたヒューの姿を捉えた特別映像が公開された。
ウルヴァリンは、超人的な治癒能力を誇り、超金属(アダマンチウム)の爪であらゆるものを切り裂く不老不死の存在にして、ヒーローチームX-MENの一員。2000年公開の『X-メン』以来、スピンオフを含めて9本ものシリーズに登場し、ヒューは全ての作品でウルヴァリンを演じてきた。
映像は、17年にもわたるウルヴァリンの歴史を、過去作の姿と共に振り返るもの。さらに、正真正銘の最後の日を迎えたクランクアップの様子も映し出されており、ヒューは、目にはうっすらと涙を浮かべながら「私がこの役に出会ったのは、16歳の息子が生まれる前だ」としみじみ。サプライズで用意された、「GOODBYE LOGAN, THANK YOU HUGH!」というメッセージ入りのケーキを前に、「本作ほど大切な作品はない」と感慨深く語っている。
1作目の『X-メン』に起用されたのは、実は撮影開始のほんの数日前だったというヒュー。それから運命にひかれるように、9度もウルヴァリンを演じることになった。そんな彼を、本作がやはり最後のチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)役になるパトリック・スチュワートは「ウルヴァリンはヒューと一心同体だ。彼と役が完全に融合している」と絶賛している。
最終作『LOGAN/ローガン』は、前作『ウルヴァリン:SAMURAI』を手掛けたジェームズ・マンゴールド監督が再びメガホンを取り、スーパーパワーを失い絶望の淵にいるウルヴァリン=ローガンが、邪悪な敵に狙われる少女を守るため、死力を尽くして戦う姿を荒々しいアクションで描き出す壮絶なドラマ。ヒュー自身も「本当に全力を出し切った」と語る渾身の一作だ。(編集部・入倉功一)
映画『LOGAN/ローガン』は6月1日より全国公開