宇宙船が“日本のあのお菓子”に似てる!話題の『メッセージ』ついに監督も言及
第89回アカデミー賞アカデミー賞8部門ノミネートを果たし、日本では“あるお菓子”にソックリな宇宙船が登場することで話題を呼んでいるSFドラマ『メッセージ』から、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴが、自らお菓子騒動に言及する日本向けのメッセージ動画が公開された。
『メッセージ』は テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に、宇宙船で地球に飛来した知的生命体との対話に挑む、女性言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)の姿を追った作品。ネット上では、地球にやってくる宇宙船のビジュアルを見た人々からの、日本のお菓子「ばかうけ」を筆頭に、「柿の種」「ハッピーターン」を連想したという意見が続出した。
実際のところヴィルヌーヴ監督は「地球上にはないイメージで、人間には計り知れないように見せたい」という思いから、太陽系を公転する実在の小惑星エウノミア(別名、第15番小惑星)を参考に宇宙船をデザイン。しかし、本人もこの“騒動”を面白がっているらしく、動画内で「親愛なる日本の皆さん」と切り出すと、「ご推察の通り宇宙船のデザインは“ばかうけ”に影響を受けた。本当だよ」と茶目っ気たっぷりに言及した。
ヴィルヌーヴ監督は、リドリー・スコットによるSF映画の金字塔の続編『ブレードランナー2049』のメガホンをたくされるなど、未来の巨匠と言っても過言ではない存在。本作も、娘を亡くした主人公ルイーズが、巨大飛行体から人類に向けられたメッセージの真相に迫り、切ない決断を下すまでを追った、SFのイメージを打ち壊すような感動のドラマが描かれており、監督は、本作の楽しみ方について「ルイーズのように作品を直感的に捉えどんな些細な事も見逃さないことだ」と日本の観客に呼び掛けている。(編集部・入倉功一)
映画『メッセージ』は5月19日より全国公開