武井咲、松本清張「黒革の手帖」で伝説の悪女に挑戦!
女優の武井咲が、松本清張の長編小説を連続ドラマ化する「黒革の手帖」(テレビ朝日系、7月スタート)で悪女に挑む。勤め先の銀行から大金を横領し、銀座のクラブのママに転身してしたたかに生きる女性の物語で、1982年に山本陽子、2004年に米倉涼子主演で連ドラ化。史上最年少となる武井は「事務所の先輩である米倉涼子さんが主演をされた作品でもありますので、最初にお話をいただいたときは『やりたくない!(笑)』と不安で逃げ出したい気持ちにもなった」とプレッシャーを感じつつ、「これから本物の銀座を体験して、そこで得たものや所作などを役に反映させていきたいです」と意気込みを見せている。
原作小説は、1978年から1980年にかけて「週刊新潮」に連載され、1980年に単行本化。1982年の山本陽子主演版は平均視聴率17.4%・最高視聴率18.6%、2004年の米倉涼子主演版は平均視聴率15.7%・最高視聴率17.7%といずれも高視聴率を獲得している。
武井が演じる「稀代の悪女」原口元子は、親の借金を返済するために昼は銀行で派遣社員として、夜は銀座のクラブでホステスとして働く苦労人。しかし、借金を完済した矢先に銀行で派遣切りの話が浮上したことから、秘密裏に進めていた計画を実行。銀行から1億8千万円もの大金を横領し、その金と借名口座のリストが記された「黒革の手帖」を盾に支店長らと渡り合い、ついに銀座にクラブ「カルネ」をオープン。夜の女王としてのしあがっていく。
初の清張作品で、したたかな悪女を演じるにあたり武井は「素直に『かっこいいな』と思いますし、悪い人間を蹴落としていく、という部分に気持ちよさを感じます」と感情移入。これまで等身大な役柄が多かった武井だが、「エッジの効いた役、今までとはひと味違った役をできることが楽しみです。今回、元子という悪女を演じるということで、みなさんが抱く私のイメージも変わっていくかもしれませんが、その変化も怖くない、むしろそうならなくてはいけない、と強く思っています」と強い気持ちで臨んでいる。(編集部・石井百合子)
木曜ドラマ「黒革の手帖」は7月、毎週木曜日夜9:00~9:54、テレビ朝日系24局ネットで放送