Hey! Say! JUMP伊野尾、役者の道切り開いたジャニーズの先輩への思い
累計発行部数1,300万部を超える人気漫画を実写化した映画『ピーチガール』で、ヒロイン役の山本美月と共にダブル主演を務めた伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)。ジャニーズ事務所の先輩には、岡田准一や二宮和也、生田斗真など、俳優として“演技派”と認められる面々も多くそろう。本作で映画初出演を遂げた伊野尾は、「自分が芝居に挑戦できるのは先輩たちのおかげ」と胸の内を明かした。
本作で伊野尾が演じたカイリは、学校一のモテ男。チャラく見えるが、実は心に傷を負っているがゆえの繊細さを持ち、大好きなもも(山本)が別の男子を好きになっても彼女の幸せを願って応援し続ける高校生だ。少年の無邪気さと大人のやさしさを同時に表現しなければならない難易度の高い役どころだが、伊野尾は「自分を信じて演じました。そうしなかったら、その不信感が映像に出ちゃいますから」と断言する。
そして、「こうして映画で芝居をやらせてもらえるのは、ジャニーズの先輩方がアイドルという仕事だけではなく、俳優というジャンルを切り開いてくださったおかげ。感謝と尊敬の念があります」と打ち明ける。特に『永遠の0』(2013)で、第38回日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞に輝いたV6・岡田准一の存在は大きい。「岡田さんは仕事場ですれ違ったりするたびに『しっかりやってんのか』とか気にかけてくださるので、すごくうれしい。テレビ番組などでもイジってくれたりして、それがキッカケで(視聴者に)僕を知っていただくこともあると思うんです」と吐露し、「そうやって先輩からしてもらったことを、いつか後輩たちにしてあげられたらいいなと思います」と真剣な表情を浮かべた。
また、山田涼介や知念侑李、中島裕翔など、俳優としても活躍する Hey! Say! JUMP の仲間たちについても、「言葉に出したことはないけど、メンバーたちがお芝居をしている姿は普段とは全然違うから、みんなの出演作品を観ると驚かされることが多い」と告白。「その逆に、自分の芝居でみんながちょっとでも驚いてくれたらうれしいです。メンバーをライバル視なんてしないですよ。僕は好戦的なタイプではないので(笑)」と冗談めかしつつも、自身の俳優としての意気込みを語っていた。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『ピーチガール』は全国公開中