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柳楽優弥、実写『銀魂』土方役に本音は「こわい」 俳優として“転換期”の現在

柳楽優弥「今はちょっと転換期、チェンジしたい時期です」
柳楽優弥「今はちょっと転換期、チェンジしたい時期です」 - (C) 空知英秋/集英社 (C) 2017「銀魂」製作委員会

 実写映画『銀魂』に出演する柳楽優弥が、同作で人気キャラクター・土方十四郎を演じることについて「こわい」と感じているという胸の内を吐露した。数度目のタッグとなる福田雄一監督のもと、真摯に役と向き合う撮影現場で、俳優として「転換期」にあるという自覚も明かした。

【写真】柳楽優弥による土方十四郎ビジュアル

 映画『誰も知らない』(2004)で、史上最年少の14歳という若さでカンヌ国際映画祭・主演男優賞に輝いた柳楽。脚光を浴びた10代、それにおごらず着実に経験を積んできた柳楽は、俳優としていま最も脂が乗ってきているのではないだろうか。等身大の青年から、コミカルなキャラクター、狂気をはらんだ役どころまで、繊細にこなす演技力は高く評価されている。

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 そんな柳楽でさえも、原作の人気投票では常に上位に位置付ける土方を演じるのは大きなプレッシャーを感じている。「やっぱりこわいですね。実写化って難しいじゃないですか。原作を好きな人にとっては、自分の中にすでにイメージがある。選んでいただいた以上一生懸命やるしかないという思いでやっています」と素直な思いを吐露した。その一方で、「どこかで開き直らないと」とも話す。これまでにも原作モノは経験している柳楽だが、ここまでの人気キャラクターを演じたのは初めてで「楽しんでもいます」と控えめに笑う。4回目の福田組。「落ち着きながらプレッシャーを乗り越えていっている」といい、福田監督からはアニメや原作を強く意識するというよりは「柳楽の演じた土方」を求められたそう。

 「もともと王道的な青年や少年の役が多かったのですが、最近はキャラの濃い役柄が多く、普通の青年役をやりたいと思っていたところでした」と土方役のオファーが届いたときのことを振り返る。原作モノへの出演は、そうした意向にはそわなかったが、「福田組だから参加したい」という思いが強かった。その上で『銀魂』の土方に決まったことは素直に「良い役をいただけてうれしい」と思ったそう。「演じる役柄を自分でシフトチェンジするみたいな……今はちょっと転換期、チェンジしたい時期です」と語る柳楽は、放送中のNHK大河「おんな城主 直虎」でも盗賊団の頭という強めのキャラクターだが、「ちょっとずつみんなが共感しやすい役柄もやっていけたらなとは思います」と展望を明かした。

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柳楽優弥による土方十四郎ビジュアル - (C) 空知英秋/集英社 (C) 2017「銀魂」製作委員会

 撮影現場には、土方おなじみのくわえタバコとV字前髪、黒光りする真選組の制服で身を包み現れた柳楽。原作モノならではのビジュアルづくりも楽しんでいるという。その場にいた吉沢亮(沖田総悟役)や新井浩文(岡田似蔵役)と撮影の合間には親しげに言葉を交わしていたが、撮影初日はそうもいかなかったのだとか。「今年一番の緊張だった」というその日、緊張の理由は中村勘九郎(近藤勲役)との共演だった。実は歌舞伎が好きな柳楽は、勘九郎の出演作も観に行っていた。尊敬する勘九郎を前に、「緊張しちゃって……すごい方が隣にいて、初日だし、夏で暑いし、もうビチャビチャ。汗だくで芝居どころじゃないんです。登場シーンなのですが、最初に言っておきます。そこは許してください。後半はがんばっているので(笑)」と訴えるほどだった。そして撮影現場にはあこがれの存在がもう一人。それが高杉晋助役の堂本剛だった。妻の豊田エリーの影響で高校時代から堂本のファンなのだそうで、実際の堂本の「ダダ漏れの魅力」には圧倒されたという。ちなみに取材の段階では、堂本本人にはまだ気持ちを伝えられていないと苦笑していた。

 空知英秋の大ヒットコミックを、小栗旬主演で実写映画化する本作。宇宙から来た天人(あまんと)が台頭するパラレルワールドの江戸を舞台に、万事屋を営む風変わりな侍・坂田銀時と仲間たちの周りで起こるさまざまな事件をコミカルに描く。(編集部・小山美咲)

映画『銀魂』は7月14日より全国公開

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