宮崎駿監督の新作、始動!ジブリがスタッフ募集を開始 今度こそ本当に最後の監督作品に…
19日、『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』などのスタジオジブリが、宮崎駿監督の長編アニメーション映画のためのスタッフ募集を開始。本格的に宮崎監督の新作体制をスタートさせる。
2013年に長編アニメ制作からの引退を公表した宮崎監督だったが、2016年のドキュメンタリー番組「終わらない人 宮崎駿」で長編新作の構想があることを告白。さらに今年2月に開催された第89回アカデミー賞のイベントで、鈴木敏夫プロデューサーの口から、去年の7月に監督が鈴木プロデューサーに企画書を持ち込んでいたことが明かされた。スタジオジブリの公式サイトでは、その新作に着手するまでの監督の様子もつづられている。
「すでにテレビ等でご存じかと思いますが、宮崎駿監督は最後の長編アニメーション映画に取り組み始めました。『風立ちぬ』から4年、三鷹の森ジブリ美術館のための短編映画『毛虫のボロ』で、若いスタッフと共に苦手なCG技術にも野心的に向き合い、ついに完成させました。一方、この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました。ここに至り、宮崎監督は『引退撤回』を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。作るに値する題材を見出したからにほかなりません」。
また「年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう」と記されるとともに、スタジオジブリは「この映画制作完遂のために、若い力を貸して下さい。期間は3年間です。一緒に制作に加わってくださる方を募集します」と呼び掛け。本作にかける宮崎監督とスタジオジブリの熱意がうかがえる。
募集しているのは、動画と背景美術のスタッフ。年齢18歳以上であれば、性別・国籍・未経験問わず受け付けるよう。むしろ「業務経験は問いませんが、研修期間〔6ヶ月〕を経て、一定のレベルに達した後に制作に加わっていただく、新人育成を前提としております」とされており、ゼロからでもウェルカムな姿勢も見せている。(編集部・井本早紀)