木村拓哉『無限の住人』がカンヌで公式上映!観客の反応は?
第70回カンヌ国際映画祭
現地時間18日、第70回カンヌ国際映画祭で行われた映画『無限の住人』(アウト・オブ・コンペティション部門)の公式上映に主演の木村拓哉、共演の杉咲花、そして三池崇史監督が出席し、2,300人の観客と共に作品を鑑賞した。
沙村広明の名作漫画を実写化した『無限の住人』は、親を殺された少女・凜(杉咲)の仇討ち手伝うことになった不死身の剣士・万次(木村)の壮絶な戦いを描いたアクション。冒頭の万次による100人斬りのシーンから拍手喝采で、ユーモラスなシーンでは必ず笑いが起きる。不死身といえども実際に痛みを感じる万次を木村が見事に体現しているだけに、彼が傷つくシーンでは苦しそうなうめき声が漏れるなど、観客はすっかり映画の世界に入り込んでいるようだった。
そしてクライマックスの300人の敵に囲まれた凜のピンチに万次が颯爽と現れるシーンでは、観客から“待ち望んだヒーローが登場した!”と言わんばかりの歓声が。上映後にはスタンディングオベーションが贈られ、木村たちは晴れやかな笑顔で手を上げて、それに応えていた。
木村は「会場の皆さん作品の見方や楽しみ方がとてもカジュアルでストレートで、素敵だと感じました。とてもうれしかったです」と上映後も興奮冷めやらぬ様子。クライマックスシーンで客席から歓声が起きたことについては「照れくさいというか、うれしいんですが、監督が『そうなるでしょ』とボソッとつぶやいていて。監督はさすがに違うなと思いました」とはにかむ。三池監督は同シーンについて「今日は万次が現れたときに、ホッとしましたし、『やっぱり木村拓哉来たな! よし、来た!!』って。自分で監督をしていますが、他のお客さんよりも『よし来た!!』って喜んだかもしれません」と笑顔で振り返っていた。
本作はアメリカ、オーストラリア、ドイツの3か国で海外配給が決定しており、カンヌではさらなる上映国の拡大に向けてセールスが行われている。(編集部・市川遥)
映画『無限の住人』は公開中
第70回カンヌ国際映画祭は現地時間28日まで開催