岡田准一&西島秀俊が初共演!葉室燐原作「散り椿」実写化へ
直木賞作家・葉室麟の時代小説「散り椿」(角川文庫刊)の映画化作品で、V6の岡田准一と西島秀俊が初共演することが決定した。かつて藩を追放された新兵衛(岡田)と、彼の良きライバル、恋敵だった采女(西島)、2人の剣豪の再会を描く物語で、監督に名カメラマンの木村大作、脚本に『蜩ノ記(ひぐらしのき)』の小泉堯史と黒澤明に従事してきた重鎮が集結。岡田は、「木村監督とは『追憶』でご一緒させていただき、俳優たちが束になってかかっても、すべてを受け止めてくれる方なので今回も全力で現場に臨めたらと思っています。初共演の西島さんは真っ直ぐで素敵な方。そんな西島さんに対峙してどう崩していけるかが自分の中でのポイントだと考えています」と木村、西島とのタッグに意気込みを語っている。
岡田が演じるのは、藩の不正を訴え出たために時の権力に負け藩を追放された男・瓜生新兵衛。亡き妻・篠(麻生久美子)の願いをかなえるため、新兵衛は盟友・采女を訪れ、かつての藩の不正事件の真相とその裏に隠された篠の真意を突き止めるべく奔走する。岡田は、道場の四天王の一人という役柄から約3か月にわたる殺陣の稽古に臨んだという。
思慮深く文武両道、藩主の側用人を務める采女役の西島にとって、初の木村組。「数々の名作を撮影してこられた木村大作監督、そして主演の岡田准一さんと今回初めてご一緒させていたたくことを大変嬉しく思っています」と岡田との初共演にも触れ、「殺陣の稽古でお会いした時の岡田さんは、正に侍の様な佇まいて凄みがあり、とても心強い存在だと感じました」と印象を明かしている。
『劔岳 点の記』(2008)、『春を背負って』(2014)に続いて監督3作目となる木村は、現在上映中の『追憶』で撮影監督として岡田とタッグを組んでおり、「『追憶』で運命的に出会った岡田准一は、こちらの要望に瞬時に応え、今まで見たことのない芝居や殺陣を見せてくれた」とその才能を絶賛。「こんなに全てが出来る俳優は過去に見たことがないくらい。このまま最後まで撮影が出来たら傑作が生まれると自負しています」とほれ込んでいる様子だ。
篠の妹・里美に黒木華、その弟・藤吾に池松壮亮がふんするほか、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、石橋蓮司、富司純子、奥田瑛二の出演が決定しており、長野、富山、彦根などで全編オールロケを敢行予定。(編集部・石井百合子)
映画『散り椿』は2018年、全国東宝系にて公開予定