ついに!テリー・ギリアム17年越しの『ドン・キホーテを殺した男』撮影終了を報告!
映画『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』などの鬼才テリー・ギリアム監督が、実に17年ほど前に一度お蔵入りした映画『ザ・マン・フー・キルド・ドン・キホーテ(原題) / The Man Who Killed Don Quixote』(ドン・キホーテを殺した男)の撮影をついに終えたことを自らのFacebookページで報告した。
ギリアム監督が、傑作小説「ドン・キホーテ」に独自のアレンジを加え、映画化を試みてきた本企画。さかのぼること2000年、『髪結いの亭主』のジャン・ロシュフォールがドン・キホーテ役、ジョニー・デップがドン・キホーテの従者・トビー役、ヴァネッサ・パラディがトビーに思いを寄せられる女性役で撮影が開始されたものの、屋外ロケで大雨にみまわれ機材が押し流されたり、ジャンが腰を痛めて降板せざるを得なくなるなど、予期せぬ事態が続き、製作中止に。その様子を収めたドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラマンチャ』(2002)も公開されており、不遇な運命をたどった企画として知られている。
この企画を手放すことができず、水面下で動いてきたギリアム監督。たびたびキャストの変更が報じられてきた。そして今年3月、『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』のジョナサン・プライスがドン・キホーテ役、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライヴァーがトビー役で撮影を開始したことが報じられると、映画ファンは歓喜。しかし、製作中止になった過去もあるだけに、クランクアップまで気が抜けない状況だったが、無事に撮影終了を迎えたようだ。ギリアム監督は、「ご無沙汰してすみません。トラックに荷物を詰み込むのに忙しくしていました。ついに自宅に戻ります。あれから17年経って、『ザ・マン・フー・キルド・ドン・キホーテ(原題)』の撮影を終えました。チームのみんな、そして信じて待っていてくれたみんな、本当にありがとう。キホーテ万歳!」とメッセージをつづった。公開時期をはじめ、詳細は明らかになっていないものの、本企画が完成に向けて大きく前進したと言えそうだ。(編集部・石神恵美子)