舘ひろし&黒木瞳が22年ぶり共演!内館牧子原作「終わった人」映画化
NHK連続テレビ小説「ひらり」(1992)や「週末婚」(1999)など多くのヒットドラマを放ってきた作家、脚本家・内館牧子の小説「終わった人」が、舘ひろし主演、黒木瞳をヒロインに迎えて映画化されることが決定し、舘&黒木が22年ぶりに共演することが明らかになった。『リング』シリーズ、『仄暗い水の底から』(2001)などのホラー映画の巨匠として知られる中田秀夫監督が、一転して大人のコメディーに挑戦する。
ホラー映画の巨匠・中田秀夫が大人のコメディーに挑戦!<メイキング風景>
本作は、大手銀行のエリートコースから転落したまま定年を迎え、世間から“終わった人”と思われるようになった主人公・田代(舘)と、かつての輝きを失った夫と向き合えない妻・千草(黒木)の夫婦関係をハートフルに描く物語。
映画『義務と演技』(1997)以来21年ぶりに内館作品に出演する舘は、『さらば あぶない刑事』(2015)以来の映画主演となる本作に「(約)30年間演じた“刑事”を定年退職してから“再就職先”を探していました。今度の“職場”はハーレーに乗ってショットガンを打つシーンとは無縁です。主演として関わる映画は『終わった人』というかなり辛辣なタイトルですが、定年退職した私がコミカルに見えて、笑えて、最後にジーンとくる映画になると思います」と意欲を見せる。
一方、舘と「刑事貴族」(1990)、「新宿鮫II 屍蘭」(1996)、「無影燈」(1996)に続き4作目、22年ぶりの共演となる黒木は、「舘さんとは20代の頃からご一緒しているので、安心感は半端ないです。青春朱夏、そして白秋の年代となった夫婦を、舘さんと共に演じることができるなんて最高に嬉しいです」と感慨深げだ。
そんな黒木と中田監督は『仄暗い水の底から』(2001)、『怪談』(2007)に続く3度目のタッグ。原作にひと目ぼれした中田が自ら映画化を熱望したと言い、映画化にあたって「第二のキャリアで出会う、様々な相貌の人たちとのドタバタ喜劇感、お互い一筋縄ではいかない主人公夫妻のリアルな愛情関係に重心を置いた」。現在、洋画のロマコメ作品を見続けているという。(編集部・石井百合子)
映画『終わった人』は2018年公開