山ちゃん『ポケモン』20年で一番セリフ少なく…「使ったことのない声」に大苦戦
声優の山寺宏一が15日、都内で行われたポケモン映画20周年作品『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』公開アフレコイベントに出席し、この20年でセリフは最も少なかったものの、かなり苦戦したという「今まで使ったことのない声」を披露して会場を驚かせた。この日は本郷奏多、佐藤栞里、中川翔子、古田新太、湯山邦彦監督、ピカチュウの着ぐるみも登場した。
本作は、主人公のサトシがピカチュウと初めて出会い、伝説のポケモン・ホウオウに会うための旅をしながら、本当のパートナーになるまでを描いた2人の成長物語。ポケモン映画20作連続出演を達成した山寺は、新ポケモン・マーシャドーの声を務める。
山寺は、アフレコでは「マーシャー!」とたった一言を叫んだだけだったが、いくつかの音が重なっているような不思議な声にキャスト陣は騒然。その声について、湯山監督は「幻のポケモンということでイメージが浮かばず、普通の音じゃない、声じゃない音みたいなものをお願いしました」と説明。山寺は「最初、20年連続で違う役をやらせてもらったので、もう役がなくなって『しょうがないからこれをやれ』ってことなのかと思った」とムチャぶりとも取れるオーダーに困惑し、音響監督から「(声が)気道から出てる感じかな」と言われたときは、思わず「は?」と聞き返してしまったことも打ち明けた。
そこから試行錯誤する中、たまたま出た声に監督がOKを出したそうで、「20年間の中で一番セリフが少なかったけど、一番難しかったかもしれない」と胸中を語る山寺。声の出し方について尋ねられると「自分でもちょっとわからない。ホーミー(モンゴルの歌唱法)とはまた違うと思うんですけど……」と首をかしげると、「いろいろチューニングしないと一発では出ないので今日は一番緊張しました」と吐露。そして、「どんな声になっているかはお楽しみに!」とアピールした。(取材/錦怜那)
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』は7月15日より全国公開