“最も大胆でセクシーな映画”も日本初上映!LGBT映画の祭典ラインナップが明らかに
セクシュアル・マイノリティをテーマにした世界各国の最新映画を上映する「第26回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)」の開催が今年も決定し、トロント国際映画祭で「本年度、最も大胆でセクシーな映画」として絶賛された『アンダー・ハー・マウス』などを含む全13プログラムが明らかになった。
レインボー・リール東京は、1992年に中野区の会議室で小規模な映画祭として始まり、第25回目となる2016年からは、運営母体となるNPO法人レインボー・リール東京が設立され、映画祭の名称を「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」から「レインボー・リール東京」へと改名。近年では港区や新宿区で開催し、毎年5,000人近くの動員数を記録するほどまでに成長した。そして今年は7月8日から17日にかけて、シネマート新宿・スパイラルホールの2会場で開催される。
本映画祭の特色は、何といっても、上映される作品の多くが日本初上映であり、本映画祭でしか観られない可能性が高い、貴重な作品も上映されることだ。また、映画祭に付随してコラボイベントなど様々なイベントも催される。
発表された今年の上映作品には、中性的なルックスで話題のモデル、エリカ・リンダーが女優に初挑戦し、監督をはじめ全員女性のクルーで製作された『アンダー・ハー・マウス』や、孤児を養子として育てるゲイカップルを描き、タイの映画賞に多数ノミネートされた感動のファミリードラマ『ファーザーズ』、そして2016年のベルリン国際映画祭でLGBT作品を対象にしたテディ賞の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『キキ -夜明けはまだ遠く-』といった幅広い海外長編作品が並んだ。日本からは女優の東ちづるが企画からキャスティング・プロデューサーまでを務めた記録映画『私はワタシ ~over the rainbow~』などが選ばれている。
さらには、日本を含むアジア・太平洋地域の新しい才能にも目を向ける活動の一環として、セクシュアル・マイノリティーを扱う映画の支援・振興を目的に設立された APQFAA(Asia Pacific Queer Film Festival Alliance)に加盟する映画祭が推薦する短編6作品を上映する「QUEER×APAC ~APQFAA 傑作選 2017~」なども行われる。(編集部・石神恵美子)
第26回レインボー・リール東京は7月8日~14日までシネマート新宿にて、14日~17日までスパイラルホールにて開催