第74回ベネチア国際映画祭、11年ぶり女性審査員長にアネット・ベニング!
第74回ベネチア国際映画祭
映画『キッズ・オールライト』『アメリカン・ビューティー』などの女優アネット・ベニングが、第74回ベネチア国際映画祭コンペティション部門の審査員長に決まった。同映画祭の公式サイトにて発表された。
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同映画祭のディレクター、アルベルト・バルベラは「男性審査員長の名がリストに続くのを止め、才能にあふれた魅力的な女性に、私たち国際コンペティション部門の審査員長を務めていただく時が来ました。アネット・ベニングが快諾してくれたことを非常に喜ばしく思っております。彼女はハリウッドやヨーロッパで、キャリアを通して見せてきた偉大さ、知性、そして才能によって、審査員長をこなしてくれることでしょう」とコメント。
女性が同映画祭コンペティション部門の審査員長を務めるのは、2006年の第63回ベネチア国際映画祭でフランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴが務めて以来、実に11年ぶり。アネットは「今年のベネチア国際映画祭の審査員長の座に声をかけていただけて光栄です。世界中からの映画を鑑賞し、ほかの審査員メンバーと一緒に今年ベストの映画を祝福できるのを何より心待ちにしています」と期待に胸を膨らませた。
アネットはアカデミー賞に4度ノミネート、ゴールデン・グローブ賞では7度ノミネートうち2度の受賞を果たしている実力派だ。昨年は、『人生はビギナーズ』などのマイク・ミルズ監督が、自身の母親をテーマに撮ったヒューマンドラマ『20センチュリー・ウーマン』でシングルマザーを好演し、話題を呼んでいた。アネットは、そのほかに選ばれる審査員たちと同映画祭の最高賞にあたる金獅子賞をはじめとする全8賞を決定する。第74回ベネチア国際映画祭は現地時間8月30日から9月9日まで開催。(編集部・石神恵美子)