『パイレーツ・オブ・カリビアン』ウィル&エリザベスの10年ぶりカムバックにスタンディングオベーション!
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で10年ぶりにシリーズ復帰を果たしたウィル役のオーランド・ブルームとエリザベス役のキーラ・ナイトレイ。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと、海洋アドベンチャー『コン・ティキ』の成功でエスペン・サンドベリと共に本作の監督に抜てきされたヨアヒム・ローニングが電話取材に応じ、その裏側を語った。
シリーズ第5弾となる本作の企画立ち上げからの指針となったのは、第1弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)に立ち返るということだった。ローニング監督は「なぜ第1作があんなにも成功したのか、なぜ僕らはあの作品をこれほどまでに愛しているのかを分析した。その理由は、素晴らしいユーモアがあり、アクション・アドベンチャーがあり、恐ろしさもあり……そして何よりハートがあることだと思った。だから第5弾を作るにあたって、作品にハートを与えることがとても大切だった。それによって観客は作品とつながることができるわけだから」と明かす。
だからこそ、世界中で愛されたウィルとエリザベスのカムバックは必然といえるだろう。ブラッカイマーは「オーランドとキーラのスケジュールが合って、この作品に参加したいと思ってくれてうれしかったしラッキーだった。彼らはこのシリーズでキャリアを築き、そのことを感謝してくれていた」とコメント。初めて二人のシーンを入れて試写をした時のことを「彼らの登場でほとんどスタンディングオベーションが起きたんだ。彼らをスクリーンで再び観ることができて、観客はとても興奮して拍手が起きていたよ」と満足げに振り返った。
本作には第1弾からのクルーも多数参加しており、オーランドとキーラのシーンの撮影日は「みんな1日中ハグとキスをしていたね」とうれしそうに笑ったローニング監督。「まさに映画の魔法だった。アイコニックなキャラクターたちが何年もたって、再び一緒になったんだから。素晴らしい雰囲気で、彼らとても楽しんで演じていたよ」。第1弾との出会いを「いわゆる“初恋”ってやつだからね(笑)」と語るこのノルウェー人監督にとっても、特別な1日になったようだ。(編集部・市川遥)
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は公開中