実写版『アラジン』主演探しが難航…2,000人オーディションしても歌って演技できる中東系俳優が見つからず
ディズニー実写版『アラジン』でアラジン&ジャスミンを演じる俳優のキャスティングが難航していると The Hollywood Reporter が報じた。今年3月からロンドン、エジプト、アブダビ、インドなどで世界的なオーディションを実施し、2,000人に及ぶ俳優&女優にセリフを読ませたものの、いまだアラジン&ジャスミンが見つかっていないという。当初の予定では4月にリハーサルを開始して、7月から撮影を始める予定だった。
ディズニーはアラジン役候補として『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のデヴ・パテルや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のリズ・アーメッドに関心を持った時期もあったが、今は新人を起用したいと考えているとのこと。しかし、20代くらいで演技ができて歌も歌える中東系もしくはインド系の俳優(作品の舞台は架空の砂漠の王国アグラバー)を見つけ出すのはなかなか困難なことだったよう。ロンドンで行ったテスト撮影もうまくいかず、関係者は、メガホンを取るガイ・リッチー監督(『シャーロック・ホームズ』シリーズ)らは現在、オーディションテープを見返して他の候補者を洗い直しているところだと語っている。
ジャスミン役の有力候補には『パワーレンジャー』のナオミ・スコットとインド人女優のタラ・スタリアの名前が挙がっているが、本作ではアラジンとジャスミンのケミストリーが重要であるため、アラジン役が決まらない限りジャスミン役も決められないという。これだけキャスティングに力を入れているということは、作品にとってプラスと捉えることもできるかもしれない。8月からの撮影開始を目指し、主演探しが絶賛続けられている。
故ロビン・ウィリアムズさんの声でおなじみのランプの魔人ジーニー役は、ウィル・スミス。悪役ジャファー役の候補にトム・ハーディが挙がっていると報じられた際にはキャラクターの「白人化」だとして炎上状態になったが、すぐにトムの広報が「ウワサはウソだ」と否定していた。(編集部・市川遥)