鬼才エミール・クストリッツァ9年ぶり新作、9・15公開決定!来日も!
世界三大映画祭を制覇した鬼才エミール・クストリッツァ監督の、9年ぶり新作映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』の日本公開が9月15日に決定した。
旧ユーゴスラビア出身のクストリッツァ監督はエネルギーあふれる独特の世界観で知られ、『パパは、出張中!』『アンダーグラウンド』でカンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールに2度輝き、『黒猫・白猫』でベネチア国際映画祭監督賞、『アリゾナ・ドリーム』でベルリン国際映画祭銀熊賞などと、国際映画祭で高い評価を受けている。
そして9年ぶりの新作となった本作は、クストリッツァ監督が主人公を自ら演じ、その相手役に『007 スペクター』でボンドガールとして人々を魅了したモニカ・ベルッチを迎え、戦争が終わらない国を舞台に、運命の出会いを果たしたミルク運びの男と美しい花嫁の壮大な愛の逃避行を描く。
戦争の悲しさや愚かさを映し出しながらも、クストリッツァ監督の言わずと知れた代表作『アンダーグラウンド』『黒猫・白猫』同様に、情熱的な恋、狂騒のダンス、温かいユーモアが詰め込まれており、ファンにとってはたまらない一作となっている。
さらには、本作の公開を記念して、クストリッツァ監督が率いるバンド「エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ」の来日も決定しており、9月2日には zepp TOKYO にて、一夜限定のスペシャルライブを行う。
本作の音楽を担当した監督の実の息子ストリボール・クストリッツアもドラムとして参加している同バンドは、バルカン諸国を発祥とするジプシー・ミュージックと、ジャズ、ラテン、スカ、ハードロックなどをミクスチャーした独自の音楽“ウンザ・ウンザ・ミュージック”として、世界中でライブを行っている。2008年には、東京で初の来日ライブを行い、熱狂の渦に包んだ。今年の9月は映画でも音楽でも、クストリッツアを楽しめるシーズンとなりそうだ。(編集部・石神恵美子)
映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』は9月15日よりTOHOシネマズシャンテほかにて公開