仲良しロケット団の20年 三木眞一郎&林原めぐみ&犬山イヌコ「実感はないんだよね」
今年劇場版20作目が公開される「ポケットモンスター」だが、主人公のサトシやピカチュウと共に、ロケット団・ムサシ役の林原めぐみ、コジロウ役の三木眞一郎、ニャース役の犬山イヌコの3人も走り続けてきた。「20年たったという実感はあんまりないんだよね」という三木の言葉にうなずく林原や犬山。ロケット団役の3人がその思いを語った。
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13日、『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』公開直前イベント「ニャース気球お披露目&アニメ第1話デジタルリマスター上映会」がアーバンドックららぽーと豊洲で開催。3人はこの日、映画公式サイト内の企画に当選した100名の観客がそろった会場で、生アテレコを披露。ムサシやコジロウとして、Q&A企画などでファンと交流した。
イベントが夜に行われたということもあり、集まったファンは大人が中心。長年愛され続けているアニメ「ポケモン」の20年について、三木は「20年はあっという間ですね。(ロケット団の)彼らと20年付き合ってこられたのは、うれしいですし、ありがたいなと思います。変わらずに今後の彼らと付き合っていければと思いますね」と喜びを明かす。それに続くように林原は「ロケット団は一日にしてならずとあちこちで言っているのですが、本当にこの3人のチームワークは良くて、ちょっとプライベートでぼんやり考えているときとか、仕事場でとっちらかっちゃったりしたときも、コジロウとニャースである三木くんと犬ちゃんのフォローがあって、丸く収まったりするんです」と話す。
すると三木は林原に向かって、「いうなればみんな欠けているところがちょっとずつあって。欠けているところが違うので、三人でうまい具合にね」と呼び掛け。林原はそれに「それぞれのできること、できないことがいい感じに違っていて。アフレコの日を楽しみにしています」と笑みを見せる。そして犬山も、「20年もやってきたことによって、自分たちもロケット団とリンクしまくっていて。こんなにもやっていると飽きてくるんじゃないかと思うんですが、全然飽きなくて。毎回発見もあって楽しい」と同意。現実の収録時も、アニメのロケット団のように支えあっているのだという。
また「俺自身は20年たったという実感はあんまりないんだよね」と言った三木に、犬山は「そうね」と一言。唯一変わった(?)こととして、林原は「どこが痛いとか、台本が見にくくなったとか、物理的な話題が実はロケット団だけではなくて、スタジオの中で実年齢を感じさせる会話がちょいちょい飛び交うんですけれども……」と告白しつつも、「とはいえやっちゃうと忘れちゃう。時が止まっているのかというくらい、20年というものが体感できない」と現場にも変わらぬ「ポケモン」の世界が広がっているよう。三木が「僕らもきっとそこにずっといるんだよね」と加えると、林原は「ムサシたちは実際にはまだ何一つ手に入れていないので(笑)。わたしたちの間だけの裏設定としては、ピカチュウはまだだけど、ちょいちょい(ムサシたちのボスの)サカキ様にポケモンを送っていたり、何かはやっているんだろうねとなっているんですが(笑)。ずっと山登りの途中なんですよね。かわいいなと思います」とにっこり。今のところの彼らの目標は、同時上映の短編でロケット団メインの話が作られることなのだそう。
デジタルリマスター上映会の前に開催された「ニャース気球お披露目」では、3か月半の制作期間をかけて作られた全長25メートルのニャース気球が同施設内の広場で初公開。残念ながら同日は風の影響により、ニャース気球は2度ほど大きく膨らみ立ち上がるも、志半ばで上昇を中断。しかし広場に気球を見に来た子供たちからは「でかーい!」「がんばれー」という声も上がっており、その場の人々の心をつかむことには成功したようだった。気球の今後の展示スケジュールは映画公式サイトなどで発表される予定。
なお同日上映されたデジタルリマスター版のアニメ第1話は、23日(25:35~26:05)にテレビ東京・テレビ愛知・テレビ北海道・テレビせとうち・TVQ九州放送で地上波初放送される予定。テレビ大阪では24日(25:05~25:35)に放送される。(編集部・井本早紀)
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』は7月15日より全国公開