笑福亭鶴瓶、事務所社長から「芝居あまり上手くない」にショック
笑福亭鶴瓶が22日、都内で行われた映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』公開記念舞台あいさつに出席し、所属事務所の社長から「あまり(声優は)上手くないですね。もともと芝居もあまり上手くないですけどね」と言われたことを嘆いた。この日は中島美嘉、芦田愛菜、松山ケンイチ、須藤祐実、矢島晶子、いとうあさこらも来場した。
本作は『ペット』『SING/シング』などのイルミネーション・エンターテインメントによる『怪盗グルー』シリーズの最新作。近年、同シリーズの黄色いキャラクター、ミニオンが絶大なる人気を博している中、今回、久々に自身が声優を務めるグルーが注目され「ずっとミニオンにスポットが当たっていてムカついていましたけど、ようやくグルーにスポットがあたって良かった」と笑顔を見せた鶴瓶。
「最初は4日で録ったんですけど、後から、こことここは違いますと言われて呼び出しをくらって。計5日で録ったんですよ」と収録の苦労を明かした鶴瓶は、「だからこの2人(矢島と須藤)はすごいよね」と声優が本職の2人を見る。しかし、当の須藤からは「でもシリーズも3作目じゃないですか」、矢島からも「姉ちゃん、ホンマのことを言うたらあかん!」とたたみかけられてしまい、会場は大爆笑。
それでも「でも声優さんはすごいよね。愛菜ちゃんはどれくらいで終わったの?」と続けた鶴瓶は、「3、4時間くらい?」と返してみせた芦田の言葉にビックリ。「出ている量が違いますから」と謙そんする芦田だったが、「いやいやそれでもすごいよ」と感心した様子の鶴瓶だった。
その流れから「事務所の社長から『あまり(声優は)上手くないですね。もともと芝居もあまり上手くないですけどね』と言われたんですよ。ひどいでしょ。自分のところの身内なのにショックですよ」と訴えかける鶴瓶。収録現場では松山は「そんなことないですよ」となぐさめたというが、この日は「いやいや、上手さじゃないですから」と松山からも身もふたもない言葉をたたみかけられてしまい、鶴瓶は「上手いと言うてもらいたいわ! これからドラマも入るのに」とボヤいていた。
そんな様子を見かねた司会者が「怪盗グルーといえば笑福亭鶴瓶さんですよね」と会場に呼びかけるも、まばらな拍手。「拍手の量もパラパラやんか」と嘆くも、続いてそこから盛大な拍手がわき起こり、ようやく満足げな表情を見せる鶴瓶だった。(取材・文:壬生智裕)
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』は全国公開中