中川翔子「ポケモン」初の発声可能上映でうるうる
ポケモン映画史上初となる『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』の発声可能上映会が22日にTOHOシネマズ新宿で行われ、中川翔子、湯山邦彦監督も参加、会場全員で「めざせポケモンマスター」を大合唱した。
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1997年のアニメ放送開始から20年という節目の年を記念して、サトシとピカチュウとの出会いを描きだした『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』は、初週の国内動員ランキングで初登場1位を獲得。21日までで早くも動員80万人を突破するなど、大ヒット公開中となっている。
そんな同作で、声だし、応援グッズの持ち込み、コスプレ、歌唱すべてが可能となる発声可能上映会を熱望したのは、本作でポケモンセンターのお姉さん・ジョーイの声優を務める中川翔子。これはポケモン映画史上初の機会となり、中川も「みんなでポケモン映画を観ることができたら最高だよねというわたしの願いを、光の速さでかなえてくれた。東宝さん、グッジョブすぎます!」と感激の表情を見せた。
この日のチケットは瞬殺で完売。会場には20年前からずっと楽しんできたという熱狂的なファンや、この日がポケモン映画初体験という初心者まで幅広い層が集結。「カオスすぎるじゃないですか!」とワクワクした様子の中川は、「夏にしか観られない大スクリーンで、みんなと一緒に観るのは、永遠に忘れられない思い出になります。みんなで楽しみましょう!」と呼びかけ、劇場中央の座席に着席。ポケモンファンに囲まれ、「高まる~!」と早くも興奮した様子を見せた。
そしていよいよ上映がスタート。冒頭、ジョーイが「マナーを守って映画を観ましょう」と観客に呼びかけると、会場みんなで「はーい!」。さらに東宝のロゴに「ありがとう!」、ポケモン20周年のロゴに「おめでとう!」等々、自由なコメントが次々と飛び出す中、オープニングテーマの「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」が流れると、会場全員で大合唱。ところどころで合いの手を入れるファンの姿もあった。
また、ピカチュウが登場するたびに「かわいい!」、バトルで倒されても立ち上がるヒトカゲに「頑張れ!」、そして恋人を見つけたバタフリーには「リア充!」とちゃちゃを入れるなど、上映は終始、大盛り上がりとなった。
そして上映終了後、ステージに戻った中川は「ポケモン最高~!」と絶叫。その瞳はすでに涙でうるんでおり、「分かる人しかいないこの空間で。みんなで笑って泣いて応援して。思いのたけを一緒に分かち合うことができました。サトシが言っていた『俺はたくさんのポケモンと友だちになりたい』というセリフにすごく響きました。だって会場にいるみんなとポケモンを通じてこんな風に友だちになることができたんですから! 今日で観たのは5回目ですが、5回とも号泣でした」と一気にたたみかけると、「笑ったり叫んだり。そのポイントが全部同じで。キミは俺か! と何度も思うくらいにとてもステキな時間でした。映画館で映画を観ることができるのはその年のその夏だけ。それを考えると有限であるその一回をみんなと過ごすことができたこの夏。最高の思い出ができました! ありがとう!」と感極まった様子で叫んでみせた。
そしてこの日は湯山監督も来場。「すごい景色ですね」と感心した様子で切り出すと、「生きてて良かったというか。作って良かったなと思います。こういうのを見ちゃうと、他の作品(の発声上映会)ではどうなるんだろうと思いますね」としみじみ。そんな湯山監督に、ポケモンで育った“かつての子どもたち”は「ありがとう!」と感謝の思いを送り届けた。(取材・文:壬生智裕)
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』は全国公開中