ジェームズ・キャメロン『ターミネーター』新3部作を構想!シュワちゃんも登場予定
SFアクションの金字塔『ターミネーター』シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンが、同シリーズの新3部作を企画していることが明らかになった。オーストラリアのニュースサイトNews.com.auに語った。
『ターミネーター2』を3D鑑賞に対応させた『ターミネーター2 3D』が今夏公開されるのを控え、同メディアのインタビューに応じたキャメロン。第2弾以降、キャメロンが監督の座を降りてからもシリーズは続き、第4弾まで製作された。そして2015年には新シリーズとして『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が公開されるも、アメリカ国内では批評・興行共にふるわず、続編が取りやめになっていた。
キャメロンは、「問題は、このシリーズが自然消滅するのか、それとも新しく生まれ変われるのかだ。(キャメロンが手掛けた)最初の2作ではSFだったものが、現実のものになった現代において、まだ妥当性を持たせることができるのか? 私たちは、無人偵察機プレデターや、監視、大規模データ、人工知能が存在する世界に暮らしている」と語り、本シリーズを現代版にアップデートさせることの意義を模索しているよう。
そして、2019年には、キャメロンのもとに映画化権利などが戻ってくるそうで、現在の権利者で『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のプロデューサー、デヴィッド・エリソンと話し合いをしていることも明かし、「1年半後には、権利が僕の元に戻ってくる。そうしたら何ができるのかということを彼と話し合っているんだ。今のところ、3部作で、新たなストーリーを語ろうと思っている。これからいくつかのハードルを突破して、正式に製作を発表するときには、もっと肉付けされていると思う」と続けていた。その3部作には、ターミネーター役でおなじみのアーノルド・シュワルツェネッガーも登場するそうで、新しいキャラクターたちにバトンを渡すような役目を果たすとのこと。
また、自らが手掛けていない『ターミネーター』作品に対する思いをぶっちゃける一幕も。「これはよく知られていることだと思うけど、僕が離れてから作られた『ターミネーター』作品に対して、僕はそこまでの敬意を抱いていないんだ。アーノルドが親友だから、彼のためを思って、当時は協力的だった。彼とは33年もの長い付き合いだから、いつでも協力してきたし、否定的になりすぎることはなかったと思う。でもいろいろな理由から、僕はそれらの作品に納得できなかったんだ」と吐露していた。今年3月にはキャメロンが、『デッドプール』のティム・ミラー監督を起用して、本シリーズに終止符を打つ企画をしていると報じられており、翌月にはシュワルツェネッガーも再演に乗り気であることを語っていた。2019年以降、最高のタッグで『ターミネーター』が戻ってくるかもしれない。(編集部・石神恵美子)