トム・クルーズ、右足首を骨折と公式発表…骨折シーンも映画にする予定
米パラマウントが現地時間16日、映画『ミッション:インポッシブル』第6弾のスタントシーンを撮影中にケガを負ったトム・クルーズについて公式声明を発表した。「トム・クルーズは足首を骨折しました。トムが完全に回復するまで撮影は休止します。トムは皆さんの心配と応援に感謝しており、本作を来夏に皆さんにお見せすることを待ち切れないでいます」とつづられており、撮影は一時休止となるものの、全米公開日(2018年7月27日)の変更はない。
前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に続いてメガホンを取っているクリストファー・マッカリー監督もEmpireの取材に応じ、トムは「右の足首」を骨折したものの、元気であり、完璧に回復するとコメント。“建物の屋上から屋上へと飛び移るスタントに失敗し、距離が少し足りなかったため壁に激突してしまった”と思われていたが、もともと“建物の壁に打ち付けられる”スタントだったと打ち明ける。
「このスタントは、トムが屋上から屋上へ飛び移るというものではなかったんだ。もしそうならすごく退屈だし、実際のショットを見てもらえればこれがどういうスタントだったかわかると思う。それにインターネットに投稿されているものを見れば、彼が同じことを複数回やっていたことがわかるはず」とマッカリー監督。そして同スタントに4度目に挑んだとき、少し違った角度で壁にぶつかってしまったため、足首を折ってしまったのだという。「4台のカメラを回していたのだけど、彼は立ち上がり、そのショット中、力を振り絞っていた。もう映っていないとわかるや、すぐに倒れ込んだ。彼はそのショットを使えるようにするには、そうするしかないとわかっていたんだよ」。
そのショットは実際、完璧な出来だったといい、ケガを負ったトムが最初に言ったのは「今の撮れた?」ということ。横たわって動けずにいるトムにそのショットを見せると「すごくクールだね!」と喜んでいたといい、マッカリー監督はこの“本当に素晴らしい”ショットを映画で使えるように全力を尽くすと宣言。スタントを自らこなすことで知られるトムも55歳となり、少しスローダウンすべきでは? という声もあるが、マッカリー監督は「もちろんそんなことはしない。ここ10年彼と共に働いてきたが、今が最高の状態にある」ときっぱり語った。(編集部・市川遥)