田中要次54歳、初主演作の初日舞台あいさつでセンターに立ちド緊張!
俳優の田中要次が19日、新宿武蔵野館で行われた映画『蠱毒 ミートボールマシン』初日舞台あいさつに出席、映画初主演作の舞台あいさつでセンターに立ち、緊張した様子をみせた。この日は百合沙、川瀬陽太、三元雅芸、屋敷紘子、栄島智、矢部太郎、若林美保、芦原健介、島津健太郎、石川ゆうや、西村喜廣監督も来場した。
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ドラマ「HERO」のマスター役をはじめ、数々の映画・テレビドラマで幅広い役をこなす演技派俳優・田中要次にとって、本作が映画初主演作。メガホンをとるのは『虎影』『東京残酷警察』などで知られる鬼才・西村喜廣監督だ。
多くの観客で埋まった会場を見渡した田中は「今日の夕方はひどいゲリラ豪雨があり、鉄道が乱れたりして。お客さんが来るかなと心配していましたけど、ほぼ満席ということで、ありがとうございます」と笑顔。さらに「実は映画の舞台あいさつでセンターに立つのは初めてなんで」と続けると会場からは大きな拍手。その様子に「真ん中に立っていて非常に心臓がバクバクしておりますが。普段は横の方でちゃかして終わっていたので、何を話したらいいのか」と照れくさそうな顔を見せる田中だった。
川瀬も「田中さんとは1990年代くらいから貧乏な映画やエッチな映画とかで泥水をすすってきた仲ですからね」と田中の晴れ舞台に感じ入るところがある様子。見どころとして田中が「斎藤工さんが出ているところですね」と語ると、川瀬が「いい男でしたな」。さらに本作のモチーフとなったのが、山口雄大監督/山本淳一監督がメガホンをとった2005年のバイオレンススプラッター『MEATBALL MACHINE -ミートボールマシン-』であることを踏まえ、田中が「ミートボールマシンの先代は高橋一生君ですから」とコメントすれば、川瀬が「分が悪いですな」とちゃちゃを入れるなど、二人の気心知れた様子がうかがい知れた。
本作は、音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせた世界的なフェスティバルSXSW(サウスバイサウスウエスト)でワールドプレミア上映されたのを筆頭に、世界40か所以上の映画祭で上映されるなど、世界規模で注目されている作品となる。「この作品、正直低予算でした。海外の映画祭に行けたらいいねと言っていたのに、ふたを開けたら40か国ですからね」と田中が驚いた様子を見せると、西村監督も「これから50か国はいきますよ!」とコメント。そして締めくくりに田中が「僕も驚くくらいのすごい映画祭に招かれておりますが、それでも今日からが勝負です。本国でどう評価を受けるか。予定よりも長く上映されて、ロングランされることを祈っています」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
映画『蠱毒 ミートボールマシン』は新宿武蔵野館ほか全国順次公開