決して恋に落ちないこと…レイノルズ×サミュエル『ヒットマンズ・ボディガード』首位デビュー
全米ボックスオフィス考
先週末(8月18日~8月20日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ライアン・レイノルズ×サミュエル・L・ジャクソン共演のアクションコメディー映画『ヒットマンズ・ボディガード』が興行収入2,138万4,504ドル(約23億5,229万5,440円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル110円計算)
世界最高のボディガード(ライアン)がひょんなことから長年の宿敵である世界最悪の殺し屋(サミュエル)の警護をすることになり、型破りな逃走劇を繰り広げるさまをコミカルに描いた本作。ライアンがサミュエルをお姫様抱っこした名作『ボディガード』のパロディーポスターなども話題を呼び、予想を上回る興収を上げた。監督は、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のパトリック・ヒューズ。日本では劇場公開はなく、8月25日からNetflixで配信される。
2週目のホラー『アナベル 死霊人形の誕生』は興収1,561万2,680ドル(約17億1,739万4,800円)でワンランクダウンの2位。これで『死霊館』シリーズの世界累計興収は10億ドル(1,100億円)を超えた。来年には『死霊館 エンフィールド事件』に登場した悪魔のような修道女をめぐる新作『ザ・ナン(原題) / The Nun』が公開されることも決まっている。
スティーヴン・ソダーバーグ監督の復帰作『ローガン・ラッキー』は興収760万36ドル(約8億3,600万3,960円)で初登場3位。全米最大のカーレースNASCARの裏側で繰り広げられる現金強奪計画を活写したクライムコメディーで、チャニング・テイタム、アダム・ドライヴァー、ダニエル・クレイグら豪華キャストが集結したものの数字を伸ばせず。客層を同じくする『ヒットマンズ・ボディガード』に観客を奪われてしまった形だ。ちなみに、批評家からの評価は『ローガン・ラッキー』の方がずっと高い。
また、拡大公開となったジェレミー・レナー&エリザベス・オルセン共演のクライムミステリー『ウィンド・リバー(原題) / Wind River』が20位から10位へとジャンプアップした。『ボーダーライン』『最後の追跡』の脚本家テイラー・シェリダンがメガホンを取った。
今週末は、バレリーナになるために奮闘するパリの少女を主人公にしたアニメーション映画『フェリシーと夢のトウシューズ』などが公開される。(編集部・市川遥)
8月18日~8月20日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ヒットマンズ・ボディガード』
2(1)『アナベル 死霊人形の誕生』
3(初)『ローガン・ラッキー』
4(2)『ダンケルク』
5(3)『ザ・ナッツ・ジョブ2:ナッティ・バイ・ネイチャー(原題)/ The Nut Job 2: Nutty by Nature』
6(6)『ジ・エモジ・ムービー(原題) / The Emoji Movie』
7(7)『スパイダーマン:ホームカミング』
8(5)『ガールズ・トリップ(原題) / Girls Trip』
9(4)『ザ・ダーク・タワー(原題) / The Dark Tower』
10(20)『ウィンド・リバー(原題) / Wind River』