小林麻央さん闘病ブログ、米名門大学で保存へ 海老蔵「とても感謝」
全米屈指の有名大学・スタンフォード大学の東アジア図書館のウェブアーカイブコレクションに元フリーアナウンサーの小林麻央さんのブログ「KOKORO.」が選出され、同図書館に保存されることが決定した。
スタンフォード大学のキャンパス内にある同図書館では、その時代を反映する意義ある代表的なブログやウェブサイトをウェブアーカイブに加える活動をしており、このウェブアーカイブコレクションに保存された情報は、同大学において今後の重要な研究の情報源となるという。過去にブログがアーカイブ化された日本の著名人としては、田原総一朗や茂木健一郎らがいる。
今回はスタンフォード大学東アジア図書館の担当者から「アメブロ」のサービスを行っているサイバーエージェント社へ申請が届き、家族らとの協議のもとでブログデータを提供する形で保存されることになったとのこと。麻央さんのブログ「KOKORO.」は、2016年9月1日に「ブログという手段で陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました」という強い意志のもと開設。今年6月に亡くなるまで、約10か月間でがんとの闘病や自身の家庭のことを書き続けた。
麻央さんの夫の市川海老蔵は、「この度は大変ありがたいお話をいただき、家族としてとても感謝しております。麻央がつづったブログが、一人でも多くの方を勇気づけ、人生を明るく照らすことができるものであればと願っています」とコメントを寄せている。
また麻央さんのブログ「KOKORO.」以外にも、アメリカ「TIME」誌の「最も影響力のある100人」に選ばれたこともある片づけコンサルタントの近藤麻理恵のブログ「こんまりのときめき片づけDays」もアーカイブ化が決定した。(編集部・井本早紀)
■スタンフォード大学 東アジア図書館 ウェブアーカイブコレクション 選出理由(スタンフォード大学より)
<小林麻央さんブログ 「KOKORO.」>
小林麻央さんは、がんとの闘病生活をブログに綴ることで、社会に対して全く新しいコミュニケーションを展開し、闘病中の彼女自身を定義する新しい方法を築きました。彼女のブログをアーカイブすることは、彼女の勇敢さが時を経て前進し、そのパワーは未来の読者にも共鳴を与え、心を動かすことでしょう。当大学でも是非後世の研究者、一般社会のために貴重な記録として保存したい。
<近藤麻理恵さんブログ 「こんまりのときめき片づけDays」>
アメリカでも英語版の本が出版されおり、片づけることで人生をリセットし新しい生き方をスタートすると言うコンセプトが反響を呼んでおり、ウェブアーカイブに記録を残す事は、後世の研究者や一般社会のための貴重な資料となる。