野島伸司の「世界で一番好きな曲」がドラマ主題歌に決定!
玉山鉄二&佐々木希が妻の性嗜好障害に苦悩する夫婦を演じる、Huluオリジナルドラマ「雨が降ると君は優しい」(9月16日配信スタート)の主題歌が、ボズ・スキャッグスの名曲「We're All Alone」に決定。本作の脚本を手掛ける野島伸司が、自身が「世界で一番好きな曲」と明言する本楽曲を選んだ理由を明かした。
これまでにも野島作品では「高校教師」(1993)で森田童子の「ぼくたちの失敗」を、「人間・失格 たとえばぼくが死んだら」(1994)でサイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道」を、「未成年」(1995)でカーペンターズの「Top of the World」を主題歌や挿入歌に採用。以前から「ドラマの世界観とマッチした主題歌」にこだわり続けてきた野島の提案により、「雨が降ると君は優しい」のエンディングで流れる主題歌に、ボズ・スキャッグスのスタジオ・アルバム「シルク・ディグリーズ」の収録曲で、1976年にリリースされた「We're All Alone」が選ばれた。
野島は、「このドラマの企画を立てながら、主題歌は何がいいだろうと考えていたとき、僕が世界で一番好きな曲『We’re All Alone』が頭に浮かんだ」と言い、「その後、実際に脚本を執筆する過程では、逆にこの曲からインスパイアされた部分もありました。また、この曲を聴きながら書いたばかりのシーンを振り返り、世界観とのリンクやフィットを確認することもあった」と楽曲とドラマが密接な関係にあることを説明。
さらに野島は「僕にとって、主題歌はとても大切な存在です。特にシリアスなドラマの場合、主題歌一つで世界観を壊されてしまうこともありますから」と主題歌の選曲の重要性を強調。「We're All Alone」に決定し、「ここまで歌詞の内容とドラマのストーリーがフィットする主題歌は久々」とその喜びを表している。“二人きり”を意味するタイトル、“信夫と彩の愛”を彷彿とさせる歌詞、詞の中に登場する“雨”というモチーフに加え、最終話のラストシーンと深くリンクしているという。
夫を愛しているにもかかわらず不特定多数の男性と関係を持ってしまう性嗜好障害に苦しむ主婦という難役に挑んだ佐々木を、野島は「存在感と破壊力が凄まじい!」と絶賛。「信夫も倉田も志保も、どの役もすべてのキャストが本当に素晴らしい演技をしてくれていますし、これはいい作品になると思います」と自信をのぞかせている。(編集部・石井百合子)
Huluオリジナルドラマ「雨が降ると君は優しい」(全8話)は9月16日より毎週土曜配信