土屋太鳳、毒舌ヒロイン熱演で「解き放たれました」
女優の土屋太鳳が1日、都内で行われた映画『トリガール!』の初日舞台あいさつに登壇。毒舌ヒロインを熱演した本作の完成に感慨深げな表情を浮かべると、「いろんなことを試行錯誤できる現場で土屋太鳳自身も解き放たれました」と述べた。
中村航の小説を実写化した本作は、イケメンの圭先輩(高杉真宙)に誘われるまま人力飛行サークルに入部した女子大生の鳥山ゆきな(土屋)が、2人の先輩の間で揺れ動きながらもコンテストに向け奔走する姿を描いた作品。この日の壇上には間宮祥太朗、高杉真宙、池田エライザ、メガホンをとった英勉監督も現れた。
土屋は登壇すると「すごく深い夏でした」と撮影を振り返り、「ここにいらっしゃる英監督、役者の方々はもちろん、英組が本当に最高で……」とスタッフに感謝。「(英組のみなさんは)プロとしての毒も持っていて、それが魅力的な毒で、いろんなことを試行錯誤できる現場で、土屋太鳳自身も解き放たれました」と笑顔を見せると、本作の撮影を「熱い青春でした」と形容した。
また「映画も原作も名言の宝庫で、その言葉の一つに『勇気というのは無謀とは違う、勇気は愛から生まれる』というのがあって人力飛行機は愛から生まれる勇気で飛ぶ。それはこの映画も同じだなって。(ロケ地の)琵琶湖で受け取った奇跡。このメンバーでこれからも最高のフライトをしたい」と充実した表情を浮かべていた。
間宮も「楽しかった。(土屋との掛け合いでは)好き勝手言わせてもらってそれに対する太鳳の反応も新鮮。生き生きとした現場だった。英監督のこの空気が現場の空気だった」とコメント。登壇者から次々に持ち上げられた英監督は照れくさそうにしながらも「あんまり演出した覚えはない。最初にいろいろ話したらみんな勝手にやってくれた」とにっこり。「みんな、本当に仲が良かった。ずっと一緒だった」と撮影を振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『トリガール!』は全国公開中