松山ケンイチのお尻は映倫的にアウト!?
俳優の松山ケンイチが3日、都内で行われた映画『ユリゴコロ』完成披露試写会舞台あいさつに吉高由里子と出席し、吉高との濡れ場で出した自慢のお尻が「(映画倫理委員会の)レイティングに引っかかる」という理由で巧妙に隠されたことを嘆いた。この日は、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江、熊澤尚人監督も来場した。
沼田まほかるの同名小説を実写映画化した本作は、悲しき殺人者の記憶が記された一冊のノートの謎に迫るミステリー。生まれながらに人間の死が拠りどころの女性・美沙子(吉高)を中心に、過去と現在が交錯しながら愛と宿命の物語が展開する。
美沙子に光をもたらす洋介役の松山は、「由里子ちゃんと僕で裸になるシーンがあって、どこから撮られてもいいように準備万端でお尻も出してやった」と回顧。しかし、出来上がった映像では「巧妙にお尻が隠されていた」そうで、納得がいかない松山は「ファンデーションまで塗ったのになんで?」とスタッフに質問したとか。すると、「レイティングに引っかかる」という返答が。松山は「いや、ちょっと待ってよ。本当に危ない狂気的なものがいっぱい出てるでしょ? 俺のお尻はそれを超えちゃったの?」と疑問を呈するも、吉高には「狂気的なお尻。見たことのない凶暴さ」とからかわれていた。
そんなお尻問題を熱く語る松山だが、現場では初の殺人者役に全身全霊を込める吉高を見守り、「由里子ちゃんが行こうとしている場所をふさがないように、とにかく寄り添っていたいと思いながら演じていました」と真摯な表情も見せる。吉高も本作について、「愛は凶暴で、血の繋がりは残酷ということがむき出しにあぶり出されている」と真面目に表現すると、「クスッとするところが一つもない映画です。観終わった後は魂が抜かれていると思います」と注意も促した。
ところが、最後はやはり笑いで締めたい吉高。冒頭、「(上映館数が)300館以上だから焦っているの」と吐露していたこともあり、「出演者全員が各々違う心情で泣いているので、1、誰の涙が一番共感できたか。2、誰の涙が一番自分と離れていたか。3、誰の涙を舐めたいか。という答え合わせをみんなでしてください」と独特の質問を投げかけ、「何回も人を呼んで観に来てください」と呼び掛けていた。(取材:錦怜那)
映画『ユリゴコロ』は9月23日より全国公開