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イーサン・ホーク自身最長キスシーンに自負!初の牧師役で

第74回ベネチア国際映画祭

イーサン・ホーク
イーサン・ホーク - (C)La Biennale di Venezia

 現地時間31日、第74回ベネチア国際映画祭にて映画『ファースト・リフォームド(原題) / First Reformed』の公式記者会見が行われ、本作で初めて牧師役に挑んだイーサン・ホークが劇中でのキスシーンをやや照れつつ自負した。

美しい…アマンダ&イーサン!【ほか写真】

 本作は、マーティン・スコセッシ監督作『タクシードライバー』『レイジング・ブル』の脚本家で、『アメリカン・ジゴロ』の監督としても知られるポール・シュレイダーが、自らの脚本をもとにメガホンをとったスピリチュアルサスペンス。息子を亡くし、悲しみに打ちひしがれていた元従軍牧師のトラー(イーサン)は、女性(アマンダ・セイフライド)から過激な環境保護活動家の夫について相談を受ける。彼らとの交流をきっかけに、さらなる苦悩に見舞われるトラーだったが、自らにあるミッションを託す。

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 『タクシードライバー』『レイジング・ブル』などの過激な暴力描写で知られるシュレイダーだが、今作では荒涼さと厳格さが印象的だ。その転換のきっかけは2年前、修道院で育てられた少女を描いた映画『イーダ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ監督とのやりとりを通して、「こういう映画を自分のために書く時が来た」と思ったのだそう。また、主人公をイーサンに当て書きしたことについて「普通は執筆してる時に俳優のことを考えるべきじゃないんだ。(俳優を頼りにして)怠けてしまうからね。アル・パチーノがセリフを読むなんて知ったら、『自分はなんてすごい作家なんだろう』なんて思っちゃったりする。だから、(俳優のことは)考えないようにしてた。でも本作に限っては執筆の途中で、これはすごくイーサン・ホークっぽいなって思ったんだ」と経緯を明かした。

 イーサンは本作で初めて牧師役を務めたが、宗教は幼少期から身近にあったものだと明かす。「僕が生まれたとき、高祖母は僕が牧師になると確信していて、もし神のお召しが来たなら、それに注意を払うべきだと言ってた。だから、僕はそのお召しが来ないように祈っていたんだ。そのおかげで、来なかった」。心待ちにしていた役だったこともあり、役づくりについては「この役に自分自身をたくさん取り入れることができたので、このキャラクターを演じるのは難しくなかった」と語り、「僕の人生史上最長のキスシーンがあるね。あんなに長いのは見たことないよ」とも笑っていた。

 一方のアマンダは「初めて脚本を読んで、とても怖かったし、戸惑った」と脚本の第一印象を話しながらも、「こういうストーリーを読むことができてとても幸せです。長きにわたってポールの内側で生きてきたものであって、登場人物の困惑、苦心、そして希望、全てにとても共感ができた」と振り返っていた。(編集部・石神恵美子)

ベネチア国際映画祭は現地時間9月9日まで開催

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