人を食う美しい人魚姉妹を描く衝撃のホラー、2018年春公開
肉食の美しい人魚姉妹を主人公にしたポーランド発のホラー・ミュージカル『THE LURE』が、『ゆれる人魚』の邦題で2018年春に日本公開されることが決定した。
物語は、人間界に興味を持った人魚姉妹が海から陸に上がるところから幕を開ける。ワルシャワのナイトクラブに雇われ、得意の歌や踊りを披露するやいなや一躍人気者になるが、姉妹のうち一人はバンドマンに恋をしたことから人間になりたいと手術を受け、尾ひれと声を失う。もう一人は人魚の本能に従い町で人を食い漁り、二人は別の道を歩んでいく……。
共産主義時代下の1980年代のポーランドを舞台に、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話「人魚姫」をアレンジし、美しい人魚姉妹が少女から大人に成長していくさまをエネルギッシュかつワイルドに描く本作。1980年代のダンスホールの世界で育ったというポーランドの女性監督、アグニェシュカ・スモチンスカの長編デビュー作で、サンダンス映画祭をはじめ各国の映画祭で高い評価を受けている。
本作は「第10回したまちコメディ映画祭in台東」(9月15日~18日)の特別上映作品に選ばれ、ジャパンプレミアを実施。劇場公開に先駆け、9月17日に東京国立博物館・平成館で上映。ジャパンプレミアには大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)のオープニング曲でおなじみの姉妹ユニット、チャラン・ポ・ランタンがトークゲストとして登壇する。(編集部・石井百合子)
映画『ゆれる人魚』は2018年春、新宿シネマカリテほかで公開