ハリウッドで今もっともアツい女優エリザベス・モス!主演の新テレビシリーズとは
今、ハリウッドで最も注目の女優エリザベス・モスが、話題のテレビシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」の約4年ぶりとなる第2シーズン「トップ・オブ・ザ・レイク:チャイナ・ガール(原題) / Top of the Lake: China Girl」について、9月7日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
第1シーズンでは、児童保護に携わってきたオーストラリアの捜査官ロビン(エリザベス)が、ニュージーランドの田舎町に住む失踪した12歳の少女の捜査を開始するものの、町を牛耳る麻薬密売人である少女の父親に捜査をかく乱され……という展開。続く第2シーズンでは、ニュージーランドで発覚した衝撃の事実により、問題を抱えながらもオーストラリアに戻ってきたロビンが、とある事情で預けられていた実の娘メアリーと再会を果たす中、新たな事件を追うことになる。第1シーズン同様、映画『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオンが監督を務めた。
再び同じ役ロビンを演じたことについてエリザベスは「ワクワクしたわ。4年後にまた同じ役を演じられる機会なんてなかなかないもの。この役はこれまで演じてきた役柄の中でも、わたしとは最もかけ離れた役柄だと思うのだけど、だからこそ、また再び挑戦して演じたいと思ったわ。ある意味、この役柄は贈り物よ!」と笑顔で答えた。また、女性捜査官役については「(彼女たちに)何が起きていて、どんな真実があるのかを的確に伝えることが、わたしたちに求められていることだと思うの。わたしのコンサルタントとして参加してくれたシドニー警察のクリッシーという女性捜査官は、ロビンより善人で、精神は安定していて、良識もあって、お酒もロビンほどは飲まないわ(笑)。それが真実で、そんな女性が居ることをテレビで見せることは大切なことだと思うのよ」と話す。
本作の魅力の一つである、犯罪スリラーでありながら、キャラクター一人一人が丁寧に描かれている点については「(ニュージーランドで撮影していた)第1シーズンの現場では、『わたしたちは『CSI:NZ(ニュージーランド)』を撮っているわけじゃない』ってジョークをよく言っていたの。もちろん、あのドラマは素晴らしいけれど、わたしたちは全く違うことを行っていたから。むしろ、キャラクターの感情的な特質を描いて、その感情を通してキャラクター同士がいかに関係を持っていくかが、スタッフや俳優にとっては重要だったのよ」と明かす。その通り、それぞれの個性的なキャラクターが視聴者を引き込んでいく。
ロビンと実の娘メアリーが再会するシーンについては「そのシーンが今回の脚本の中でも、最も興味を持った内容だったわ。もし娘に会ったら、どんな感じなのか? 親子という関係ではあるけれど、実際には(娘を預けてから)会っていなくて、(ほとんど)知らないから他人と同様なのか、とかね。ロビンは母親としてどうメアリーに接するか、もちろん、それはメアリーの養父母とは異なるもので、自分はメアリーに何を与えることができるのか考えるのよ」と解説。彼女自身もこのシーンでは、キャラクター同様に悩みながら演じていたそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)