「カウボーイビバップ」渡辺信一郎が挑む!『ブレードランナー』短編アニメ制作決定
アニメ「カウボーイビバップ」などの 渡辺信一郎監督が、伝説の映画『ブレードランナー』の短編アニメを制作したことが明らかになった。10月27日に日本公開される35年ぶりの続編『ブレードランナー 2049』と前作の空白を埋める物語が描かれる。
【動画】短編アニメ「ブレードランナー ブラックアウト 2022」予告映像
ハリウッドで実写化ドラマ化が決定している「カウボーイビバップ」をはじめ、「マクロスプラス」「サムライチャンプルー」といった作品で、海外でも高い評価を受けている渡辺監督。今回も、『ブレードランナー 2049』の制作スタジオであるアルコン・エンターテインメントから直接オファー受け、短編アニメーション「ブレードランナー ブラックアウト 2022」を制作することが決定した。
前作『ブレードランナー』は、2019年のロサンゼルスを舞台に、人間社会に紛れ込んだアンドロイド、レプリカントを追う専門捜査官“ブレードランナー”の一員デッカード(ハリソン・フォード)の葛藤を追った作品。新作ではそれから30年後の世界が描かれる。
前作の後、レプリカントは寿命を持たないよう改良された。そして2022年、アメリカ西海岸で謎の大規模停電が発生し食物供給がストップ。レプリカントが原因とされ、その製造は禁止された。しかし、科学者ウォレスが人工農法によって食糧難を解決するエコシステムを開発。さらに、以前レプリカントを製造していたタイレル社を買い取り新型レプリカントの製造を始め、「レプリカント禁止法」の廃止を実現させた……。
この“30年の空白”を埋める「ブラックアウト 2022」の制作はすでに追い込みに入っており、現場を垣間見られる予告映像も公開。渡辺監督の「アニメ版を制作するにあたり気を付けたのは、『ブレードランナー』に最大限のリスペクトを払うこと」「イミテーションにはならないこと」というコメントと共に、渡辺監督が描いた「2022年」の世界が紹介されている。アニメは9月26日の公開を予定している。
『ブレードランナー 2049』では、製作総指揮を前作のメガホンを取ったリドリー・スコット、監督を『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴが担当。ハリソンのほか、ライアン・ゴズリング、ジャレッド・レトー、ロビン・ライトらが出演する。(編集部・入倉功一)