『メイズ・ランナー』俳優、マイケル・キートンとの共演はぶっ飛んだこと
派手なアクションが話題の新作『アメリカン・アサシン(原題) / American Assassin』について、主演のディラン・オブライエンが、9月6日(現地時間)ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
ディラン・オブライエン出演『メイズ・ランナー』フォトギャラリー
婚約者を中東系テロリストによって殺されてしまったミッチ(ディラン)は、テロリストへの復讐を果たすため、一人、暗殺者としての訓練を積んでいた。ある日、中東での第3次世界大戦を阻止することを目的としたCIAの機密作戦にリクルートされ、冷戦時代に兵士として活躍したスタン(マイケル・キートン)の下で訓練を受け始めるが……。テレビシリーズ「HOMELAND」のマイケル・クエスタが監督を務めた。
今回演じたミッチという役柄についてディランは「食い入るように脚本を読んだんだ。役柄を追い求めている僕のような(ハングリーな)俳優にとっては、個性が強く、感情的で、真実味もある役柄だと感じたよ。時事的な問題にも適した題材だしね。(脚本内の)構成上の起伏にも、訴えかけられるものがあったんだ」とそののめり込みぶりを明かす。
劇中、精神的にも肉体的にも変化していくが、その体作りについて「ミッチを演じる上で、できる限りの訓練はしたよ。人里離れた場所で60ポンド(27キロ)痩せるようなことはなかったけど、(婚約者の死後)1年半後の設定だから、身体的に対照的な変化が必要なのはわかっていたんだ。クランクインに合わせてできる限りベストな体型を作って撮影していき、最後の1週間、(劇中では冒頭の)海辺のシーンでは、(ミッチが体を鍛える前なので)訓練をやめてできる限り体重を落として臨んだんだ」と説明。
マイケルとの共演については「マイケルは(セットで)心地よい環境を作ってくれたね。彼が、僕を駆け出しの俳優みたいに扱わなかったことも重要だったよ。僕の意見や考え、ノートに記したものまで、ちゃんと尊重してくれて、僕も彼に対して敬意を表することができたんだ。僕自身は、彼の演技を見て育ってきたから、セットで共演するだけでもぶっ飛んだ出来事なんだけど、彼がいかに演じているかを観察することができたのも興味深かったね」と振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)