吉高由里子、20代最後に初体験したこと
映画『ユリゴコロ』で、謎に包まれた殺人者・美紗子を演じた吉高由里子が、現在「ヨリドコロ(拠り所)」となる存在や、29歳の誕生日直後に人生初の経験をしたことなど、プライベートについて語った。
「拠り所」から派生した造語タイトルにちなみ、「明日の準備が終わった後のホッとする時間が、今の拠り所」と語る彼女。その時間に、好きなお酒を飲みながら料理をしたり、ゲームをしたりしているようだが、代表作となったNHKの連続テレビ小説「花子とアン」撮影後の長期休暇には、海外に旅行をしたりしていて、今までで行ったことのある国の数は15か国になるとのこと。「日本にいても、なかなかリフレッシュできないと思ったし、今まで見たことのない風景を見たかった」という理由から、韓国や、シンガポールといった東南アジアから野生動物を見に行った南アフリカまで訪れ、いろいろと貴重な経験をしたようだ。
7月に29歳の誕生日を迎えたが、「30歳を迎える実感はわかないですが、今日という日は一度しかないことを噛みしめたい」と20代最後の一年に対する抱負を語る中、誕生日直後には、初めての人間ドックも経験。「25歳のときから、なかなかタイミングが合わなかったんですが、これからは毎年、定期的に行こうかなと思っています。体調が悪くなってから病院に通うのは大変ですから」と健康面にも気を遣うようになったという。
長年「人として“また会いたいな”と思われる人間になること」という目標を掲げている吉高。女優としては自分が観返したくなる作品に出会うことと、そういう作品を作ることを目指している。自身初となる殺人者役を熱演し、ハードなシーンにも果敢に挑んだ『ユリゴコロ』は、実に5年ぶりの主演映画となる。「アッという間の5年でしたが、主演としての責任の大きさに改めて気付きながら、ミステリーとサスペンスに、ラブストーリーの要素も加わった、この映画でいろんな感情が入り乱れる感覚を楽しみながら演じました」と振り返る彼女にとって、本作は大きな転機となるはずだ。(取材・文:くれい響)
映画『ユリゴコロ』は全国公開中