86歳の館長主催!第1回Beppuブルーバード映画祭開催
大分県別府市にある老舗映画館、別府ブルーバード劇場で「第1回Beppuブルーバード映画祭」が今月29日から3日間にわたって開催される。今年86歳となる岡村照館長の長年の功績をたたえ、ミュージカル映画からマニアックな作品まで岡村館長お気に入りの作品を中心に様々なジャンルの映画22本を上映。俳優の平田満、津田寛治、西村知美、遠藤ミチロウ、村上虹郎ら、岡村館長とブルーバード劇場に惹(ひ)かれたゲストらが数多く参加する。
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昭和24年、父である中村弁助が始めた映画館を、岡村館長は夫の昭夫さんとともにミニシアター「テアトルブルーバード」として引き継いだ。だが、一周年を迎える直前に昭夫さんが急逝。39歳の館長は夫に先立たれた後、女手一つで2人の娘を育てながら映写の技術も独学で覚え、現在に至るまで劇場を守り続けている。
映画祭では、映画館に残る35ミリの映写機で、岡村館長自ら映写を行う。作品は、今から35年前、劇場を満員御礼に埋め尽くした名作『蒲田行進曲』だ。劇中で階段落ちのシーンを演じたことで知られる俳優の平田満は、館長に敬意を表して舞台あいさつに登壇する予定だ。
「昔はお客さんの声が飛び交ってにぎやかだった」と目を細める岡村館長。ラインナップも、マニアックな作品から子供たちが楽しめる作品まで様々な映画がずらりと並ぶ。昨年、有志によって行われた「別府凱旋映画祭」にゲストとして参加して以来、本劇場に魅せられたという津田は、自身が出演した『追憶ダンス』『ACTOR』2作品のトークショーに登壇。「僕の大好きな別府ブルーバード劇場が映画祭を始めました! 名作アリ、自主映画アリ、問題作アリ。まさにお祭りですね。楽しいこと間違いなし、夢の銀幕ランドへようこそ!」とコメントを寄せている。(文:森田真帆)
第1回Beppuブルーバード映画祭は、9月29日から10月1日まで3日間開催