2.5次元への恩は忘れない!黒羽麻璃央、ファンとの触れ合いで熱い決意
ミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」(2012~2014)、「刀剣乱舞」(2015~)、舞台「黒子のバスケ」(2016・2017)など2.5次元ミュージカルで頭角を現した黒羽麻璃央が、足立梨花とダブル主演を務めた映画『アヤメくんののんびり肉食日誌』(10月7日公開)の公開を前に、今後の目標について語った。
【動画】「刀剣乱舞」黒羽麻璃央出演!映画『アヤメくんののんびり肉食日誌』予告編
この映画は「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中の町麻衣の同名漫画に基づき、大学の生物学科に在籍する恐竜オタクの菖蒲瞬(アヤメ・シュン)と骨フェチの椿雛菊(ツバキ・デイジー)の凸凹な恋愛を描くラブコメ。黒羽演じるアヤメくんは一見すると恋愛に疎い草食系男子だが、思ったことをストレートに口にし、結果的に好きな女の子にぐいぐい迫る。足立演じる椿を仰天発言で戸惑わせる、でものんびりとした肉食系で、黒羽も「スゴイですよね~。僕もこれまでの人生で、あのシーンでしか言ったことないですよ!」と笑う。
そんな彼自身は現在24歳で「恋愛モノや学園モノなど、演じるのにタイムリミットのある作品に出たかった」と本音を明かし、「周りを見るとスゴイなと思う人がたくさんいるし、どんどん後輩が増えてくるから」と焦りを隠さない。一方で「後輩のために道をつくりたい」とも考えているそうで「斎藤工さんや城田優さんといった2.5次元ミュージカルの『テニミュ』を経て映画やドラマなどの映像の世界で活躍されている方はいますが、両者を行き来する人ってあまりいませんよね。そこで2.5次元ミュージカルも、ストレートの舞台も映像もできる、そういう存在になって後輩に道をつくりたいんです」と熱く語った。
その理由は「2.5次元ミュージカルに、純粋に恩を感じているから」と続ける。俳優としての出発点はまさにそこで「それがなかったら今の自分は100%ないですから。あくまで原点は忘れたくないですし、ファンの方と接するとそのことを実感するんです」と義理堅い素顔をのぞかせる。ファンのアツい愛情に触れると「今映像をやりたいから、と自分の欲だけで突き進むのは違うんじゃないかなと思って。いいバランスでやっていけたらいいですね」と未来を見据える。柔らかい心の中に確固たる熱い意志を秘めた彼の、次なる一手に期待が膨らむ。(取材・文/浅見祥子)